feve casa登録専門家による回答 No.003
水は高いところから低いところに流れるので、地下がある場合は下水道よりも地下の床が低いことが普通です。地下の床に落ちた雨水はポンプによって組み上げて下水に排水します。このポンプの能力(一定時間に組み上げる量)を上げればいいのです。しかし現実には滅多にその能力を求められないのに機械に多くのコストをかけるものではありませんので、特にゲリラ豪雨向けに高性能な機械は設置しません。
もう一つ、ポンプでくみ上げるには水を一か所に貯める必要があります。この貯留する部分を大きくしておけば良いのです。多くは建物下には基礎梁といって、床よりも深い部分にコンクリートの梁があります。この基礎梁に囲われた部分を空洞とし(実際にはコンクリートの箱にする)、そこに水を貯めます。その空洞を大きくするということです。
東京都が都心の道路の下に盛んに雨水貯留施設といいって、巨大なトンネルをつくり、雨水をためる計画を進めています。これも同じ考えで、一度に多量の雨が降ったときは、雨水の一時避難の場所を設けてあげる考えでです。貯めた後、ポンプでゆっくり排水すればOKです。
現実に、ゲリラ降雨の時は、自宅だけでなく排水先も雨水でいっぱいなので、すぐに排水することは不可能です。貯留という自衛策が必要です。
なお、ポンプは通常2台1セットとし、もし1台が故障しても、もう1台で排水が可能にしておくことが必要です。
2015年04月27日時点の回答です