feve casa登録専門家による回答 No.005
住宅の高気密・高断熱を推進した政策により、逆にシックハウス等の問題が生まれています。
それにより、24時間換気の義務付けも行なわれていますが、法律を遵守して換気扇をつけっぱなしにしている住宅を今まで見たことはありません。
そもそも、新鮮空気とみなされている外部空気自体、汚染されていることを子供でも認知しています。
材料についても建築基準法ではJIS規格があり、その工業製品の使用を推進していますので、正確なところ(程度の差はありますが)自然材料とは言うのはマユツバものです。(工業製品と自然材料を区別すること自体、勧善懲悪のステレオタイプで如何わしさを感じます。)
例えば、畳表はJIS規格外でシックハウスの対象外ですが、(JASS規格品)その為、室内空気汚染物の規定も対象外となっており、
一説によると、畳を拭いた雑巾が緑色になるのは農薬のせいだとも言われております。
兼好法師が古に言った如く、夏を旨とした自然通風(隙間風)が常に行なわれる、古民家をつくることが一番シックハウス対策だと思いますが、
それは同時にメンテナンスが大変な(傷みやすい)いえであることも覚悟しなければなりませんし、数の少ないタイプとなるのでコストもかかります。
更に、外部の大気汚染については、お手上げですね。。。
自然は人間が関係した時に壊されていくもので、人間には自然は造れませんから、どれだけ手をかけないか(快適性を犠牲にするか)が最善のシックハウス対策になると思われます。
Archi-Lab.CAN 建築加塩設計株式会社 加塩博之 拝
=豊かな空間創造、幸福な時間=
2014年09月08日時点の回答です