塩ビシート

塩ビシートのデザインや施工方法を選ぶ際の参考にして頂けるように、建築家の設計した住宅の「塩ビシート」に焦点を絞って、デザインの優れた塩ビシートの画像と解説を多数集めています。

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素材

白い塩ビシートの床

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塩ビシート


塩ビシートは、ビニールやPVCと略されることがあります。 正式には『ポリ塩化ビニール』と言います。 主に床や壁・屋根などの仕上げとして使用する建築材料の一つです。 建築などで防水工事を行う際、高い防水性能を持っており、さらに塩ビシートは燃えにくい性質を持っているので、安全性にも優れています。

ここでは、『床材』としての塩ビシートを取り上げていきます。

塩ビシート・・・特徴


タイル床やコルク床・カーペット床と言った床材の中でも最も安上がりな床材である塩ビシートは、はっきり言ってこだわって作る家づくりには向きません。 見た目の『高級感』や『グレードの高さ』とは無縁と言える建材です。 しかし、コストが控えめに済むのと同時に掃除のし易さ・床の耐久性などに優れた面もあるので家づくりで使用する場合、水回り(お風呂場・洗面所・トイレ・キッチン)などで使用する方もいらっしゃいます。 だからと言って、材質が硬質であることも含めて、正直、リビングで積極的に使いたいか?と言ったらそうでもありません。 適材適所で使えればいいのです。

昔から、店舗やビジネスホテルなでは、床材としてよく使用している建材です。 何故ならば、コスト削減出来るうえに、デザインも豊富にありお手入れがし易いので使い勝手がいいからではないでしょうか。

長く住み続ける家だからこそ、床材によって家の印象がガラリと変わるので床材にどんなものを取り入れるのか? 意匠性には少々劣るものの、メリットも多いのでその辺のところはご自身でご判断下さい。

塩ビシート・・・クッションフロアーと長尺の違い


床材として使われる塩ビシートは、大きく分けて、クッションフロアーと長尺の2種類あります。

●クッションフロアー●
クッションフロアーは多少のクッション性があり主に住宅用で使用されています。 長尺より値段が安くて柄などが豊富にあります。 しかし、長尺より耐久性が落ちますが、耐久性をアップさせた重歩行用というものもあります クッションフロアーはまさに読んで字のごとくクッションがあり、若干やわらかいのが特徴です。 住宅では主に、キッチンや洗面所・トイレなどの水回りで使用することが多いです。 一昔前のマンションやアパートなどの賃貸住宅なんかでは、『フローリング柄のクッションフロアー』が人気だった時もありました。 ちなみに、現在では個性的な大きい柄や、反対にシンプルでナチュラルなタイル敷の様な柄が人気だそうです。

●長尺●
長尺は主に事務所・店舗・病院など、人の出入りの多い場所で使用されています。 あとは、マンションのバルコニーや共同廊下にも使用されています。 クッションフロアーみたいにクッション性はありませんが、重い物の置いても凹まない、繋ぎ目を溶接しているので捲れ無いので耐久性があります。 長尺は硬くて丈夫なのが特徴です。

以上のように、似たように見える『クッションフロアー』と『長尺』ですけれど、実は、まったくの『別の物』なのです。

塩ビシート・・・タイルとシートの違い


塩ビシートの床材の形状には大きく分けてタイルとシートの2種類があります。

●タイル●
45cm×45cm・30cm×30cmなど正方形で、その名の通りタイルの様にひき詰めて床を保護したり装飾するタイプです。 もともとはアメリカで生まれました。日本国内では、昭和30年代後半位から一般的に一般戸建住宅や団地などで使用される様になりました。

●シート●
切れ目がなく広いフロアーなどの床一面に敷き詰める事ができるタイプです。 シートがロール状で継ぎ目が少ないので施工する側(内装工事業者)も扱いやすく、手軽さもうけています。 イメージとしたら『大きなトイレットペーパー』を思い描いてみて下さい。 塩ビシートと塩ビタイルの施工方法 塩ビシートも塩ビタイルも厚みは、一般的には2mm~3mm程度です。 性能やグレードによっても若干違いますが、『厚いからいい』『薄いからいい』という事は全くないようです。 ただ、床塩ビシートは床コンクリートの上に接着剤できっちりと貼っていかないといけない為、簡単に剥がすことが出来ないという理由があります。 値段が安いから気軽に模様替えを楽しむという訳にはいかない様です。 フロアーに床塩ビシートを施工すると、後で配線や雰囲気などを変えたくなった場合でも、それが簡単にやり直すことが出来ません。 配線や雰囲気を変える為には、まず、床を剥がす必要がありますが、塩ビ二ール床シートを剥がすのは大変だし、戻すのはもっと大変なんです。 なので、その様な場合は塩ビニール床タイルとか、カーペットタイルを使用すればよいのです。 初めからリフォームを見据えて・・・とお考えの方は塩ビタイルの方がお勧めです。

たかが床材・・・されど床材・・・


色や柄・材質で、かなり部屋の雰囲気が変わってきます。 予算の都合上で安易に妥協はしないで納得いく家造りをなさって下さい。

(文:fevecasa事務局)

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