木立の中でひっそりと建つ建物はどんな色がいいのでしょうか。なかなか成功している例は見当たりませんね。茶色とかはなかなか周辺にとけ込まないようです。
私は木の幹の色と同じにすることが一番だと思っています。写真の例は私の設計した建物ですが、かなり成功したと思っています。周辺の唐松の幹の色になるように外壁の杉板を塗装することができました。今まで色々試してやっとたどり着いた色です。具体的にはキシラデコールのシルバーグレイを透明のヤスラギで薄めて色を作ります。
気をつけることは、メンテナンスの時に同じ色を塗り重ねない事です。顔料は板に残っていますから、上塗りは透明のヤスラギだけにします。これを間違えるとどんどんグレーになって行ってしまいますから要注意です。
写真は自分のものです。撮影:大竹静市郎