建築主の希望を伺うと、こんな間取り、こんな外観、こんな設備などいろいろイメージされている様子がわかります。そしてやりたいことがいっぱい出た中で、最後に、こんな感じをローコスト住宅で、という締めの言葉がついたりします。
ローコスト住宅とはどんなものでしょうか。
確たる定義はないと思いますが、これまでの常識的な発想を捨てたなかに見えてくる、最小限住宅の一種だと思います。いろいろやりたいことが出たなかで、最後の魔法のおまじない「ローコスト」という言葉ではなく、最初にやりたいこととして上がる「ローコスト」には大きな夢があると思います。
不便があってもいい、家と家づくり、そしてそこでの生活を楽しむというスタンスをもてば、既成概念にとらわれない、その人にあったローコスト住宅は可能ではないかと思います。
みなさんが、雑誌やネットで見て、いいなあ、楽しそうだなあと感じたローコスト住宅とはそんな風につくっていった住宅だと思いませんか。