どの場所にいても既存の庭石を生かした庭を身近に。
光が溢れ、風が通り抜ける二世帯住宅。
古くから残る住宅地と田圃の間の角地に建つ家屋の立て替えの計画である。クライアントからの要望は、2世帯住宅であること、バリアフリー、既存の日本庭園の石を継承する事、四角く白い外観などであった。周辺への圧迫感を減らすため、西側の田んぼに向かって少しずつ、スケールを落としていく層状の構成として、その構成がそのまま内部の空間にダイナミックに反映している。
既存の日本庭園は庭石を残して解体し、大きな石についてはそのままの場所に、小さい石は敷地の中に点在させる様に再配置した。南側に空地をとるというこの街区のルールを継承しつつ、庭と建築の関係を等価にするべく層状の空間をクランクさせて配置している。
既存の庭を再構成し、建物の建ち方を再編集することは、敷地全体をリノベーションする様である。
層状の空間は、親世帯のリビング→玄関+水回り→書斎+サンルーム→子世帯のリビングと連続し、それぞれ庭との異なる関係を持ち、重なり合い、西側の田圃まで視線と風を通す。
二世帯住宅のスケールや世帯間のつながりを生かした、様々な居場所を内包する開放的な住宅となった。
現場所在地 | 大垣市墨俣町 |
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構造 | 木造 |
階数 | 2階建て |
工務店 | 松原建築商事 |
家族構成 | 両親+夫婦+子供2人 |
敷地面積 | 280m2 |
延床面積 | 186m2 |
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