ライフスタイルで間取りを変える!可動性のある間取り計画

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子どもが増えたり、独立したり、友達が来たり、両親が泊まりに来たり。ライフスタイルやイベントによって、ほしい間取りは変わるものです。また床面積が広くはない家だと、壁をたくさん作ってしまうと圧迫感のある家になってしまいます。そこで覚えておきたいのが、仕切りを可動性のあるものにしておく方法です。今回は建具や家具などで空間を分けたりつなげたりするアイデアをご紹介します。

半個室が出現!格子戸で「なんとなく」個室を

リビングの一部に作られた畳敷きの小上がりスペースの周囲を格子戸で囲い、半個室空間を作るアイデアです。ふだんは解放し、広々としたワンフロア状態。でも子どものお昼寝や、ちょっとした趣味の時間を持ちたいときなどに格子を出してくると落ち着いた和室空間が出来上がります。ウッドベースの格子戸なら和洋どちらの空間にもマッチし、また光や風通しを遮ることもないので室内環境の快適さも維持できます。

リビングの広さを変える建具づかい

デザイナーズマンションの一室であるこちらは、建具の開け閉めでリビングの広さを変えています。来客があったときは解放してテーブルを囲むことができそうです。ふだんは個室としても使える構造で、マンションなどでも見かけます。しかしこちらは完全な密室個室を作らないところが斬新。建具に大きな開口部を作ることと、廊下につながる壁と完全にはつながらない蛇腹状の構造で部屋の中心部まで採光を確保しています。

大解放の吹き抜けを個室に変える

こちらは、あけ放っていると階下と一つの大きな部屋のようにもなる吹き抜けが中心のお家です。2階部分は吹き抜けを囲むようにフロアがありますが、この吹き抜け部分を建具で仕切ればあっという間に個室の完成です。家族の成長に合わせて変えるだけでなく、集中したい時や就寝時だけ扉を閉めたり、急な来客で片付いていない時だけ閉めてもOK。将来的に夫婦だけのお家になったら、広々とした空間を思い切り楽しめそうです。

シェルフでラフに区切る平家の家

最後にご紹介するのは、家全体の仕切りをすべて本棚やクローゼットで作ってみたお家です。狭小住宅の場合、壁が収納を兼用するのはスペースの有効活用にもなります。また中抜きシェルフを使うことで通風、採光を確保でき、家族がどこにいても気配を感じ取れる家になります。家全体をこの方法で仕切るならば、強度設計の観点から作りつけ収納にする必要がありますが、家の一部で取り入れても使い勝手の良いアイデアです。
いかがでしたか?
設計している最中に、今後のライフスタイルがすべて確定しているわけではありません。子どもの人数や巣立ちの時期、親との同居など事情は様々に変わります。
そんな時に部屋の間取りを自由に変えられたら、家族みんなが過ごしやすい家が作りやすいこともあるでしょう。将来のいくつもの選択肢に対応するため、動かせる間取りというのも検討してみてはいかがでしょうか。

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ライター/writer little-maya