やさしい光が包み込む。木漏れ日感が溢れる住まい。

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木漏れ日を感じる室内は、冬はポカポカ陽気の暖かさを夏には木陰の下の涼しさを感じます。また影の揺らぎや動きから、風の流れや時間の移り変わりを感じることもできます。

デッキテラスに面する大開口の掃き出し窓だけでなく、トップライトやハイサイドライトなどの部屋のさまざま位置にある窓から降り注ぐ光が拡散し、やさしい光に包み込まれる空間。今回はそんな木漏れ日感溢れる住まいをご紹介します。

トップライトの光が木漏れ日のような住まい

スキップフロアをつなぐ廊下のトップライトやリビングにあるトップライト、階段のハイサイドライトなど、複数の窓から差し込む光がやさしく室内を包み込みます。

様々な角度から違った明るさで入ってくる光。自然な色合いの床や家具がそれらの光をうけ、まるで森の中にいて木漏れ日を感じているような心地よさです。

河川敷の遊歩道に面するリビングは開口をフルオープンにできます。その大開口を開ければ、太陽光が木々を照らす美しい景色と川のせせらぎの音を感じることができます。2階にリビングを配置したシンプルで美しい住まいです。

木漏れ日溢れる吹き抜け空間

庭の大きな木が作り出す木漏れ日が溢れる吹き抜け。螺旋階段でつながる1、2階の開放感が素敵です。壁一面の書棚はまさに自宅図書館。構造のあらわしの柱がブックエンド代わりになっています。

2階の庭に面した大きな窓の前には机があり、勉強に最適。1階の板間では、好きな姿勢で日向ぼっこしながらのんびり読書に耽ることができます。

1階の掃き出し窓の外にはウッドデッキ。深い軒のおかげで夏の強い日差しやちょっとした雨もなんのその。

杉板のナチュラルな質感が室内をやさしく包む住まいです。

スギの木の質感たっぷりのリビング

杉の構造材に杉のフローリングと、スギの質感たっぷりのリビングダイニングプラス畳スペース。畳スペースへ上がる二段の階段は、腰掛けるちょうどよい高さ。

奥には部屋のアクセントとなる黒い階段。吹き抜けの窓から差し込む光が階段を照らし、壁に陰影を作り出してます。

リビングの大きな掃き出し窓から見えるのは、間近に迫る土手の緑と大きな木。建物の向きをナナメにずらすことで、外からの視線をうまく遮るだけでなく、土手の緑を借景として生かしています。杉のやさしい触り心地を感じながら、木漏れ日を楽しめる空間です。

木漏れ日が降り注ぐ、デッキテラスのあるリビング

音楽用ルームとダイニングの間にあるテラス。このテラスはアウトドアリビングとして外を楽しめるだけでなく、木漏れ日が差し込む光の入り口にもなっています。

テラス奥の壁にFIX窓があることで玄関から庭が見えます。そのおかげで、玄関の開放感が断然アップしています。巧みな窓配置により、隣家に囲まれた立地でありながら、開放感のある空間を実現しているのは間違いありません。

ダイニングへと注ぐ光は、南面の掃き出し窓だけでなく、吹き抜け部分にあるハイサイドライトとトップライトからも降り注いでいます。複数の大きな開口でデッキテラスとつながる明るく開放的なリビングです。

透明な波板で揺らぐ光。家中で木漏れ日を感じる住まい

天井に貼られた透明なポリカの波板が、あらゆる場所から差し込む光を拡散し、まだら模様の木漏れ日のような光に変換しています。

趣味を楽しめるロフト空間は年中暖かく、植物にとっても過ごし易い環境となっています。また、室内でありながら屋根があるのが不思議な感覚ですね。この屋根に貼られた木毛セメント板とは、太い糸のようにした木材をセメントペーストで圧縮し作り出した建材で、木・水・セメントのみで作られたシックハウスに無縁の建材です。

その屋根にもポリカ波板を透過した光が反射し、より豊かな表情を作り出しています。すべてにおいて個性的な住まいです。
床暖房や蓄熱暖房の心地よさには安定感がありますが、ひだまりの暖かさは格別ですね。太陽光は天然の暖房でもあり、照明でもあります。

また、トップライトやハイサイドライトは、プライバシーを配慮しながら明るさを確保できる効果的な窓配置です。南面に面していない部屋では特に採用したいところです。

そして、ナチュラルな色合いのフローリングや自然素材に光があたることで、より木漏れ日感が実感できる部分もあるかもしれませんね。

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ライター/writer hotagos