自宅横の敷地を隣り合う者同士で分け合って購入した約15坪程度の小さな敷地。そこにクライアントの趣味である自転車、料理、ワイン、音楽、そして集いのためのサロン的空間を求められました。切り分けられた土地のポテンシャルを引き出すため構造体にSE構法を採用し、間口3.5m×奥行き8.5mのフットプリントを最大限に確保し、その中央に配置した吹抜けを巡る階段とスキップフロアをもつ空間構成としました。床のレベル差と構造上現れる耐力壁によってゾーニングすることで、一体感や開放感を損なうことなく空間をやわらかく分節しています。例えるなら「階段室」のような空間構成で、それぞれ機能を持つ床は「踊り場」といったところでしょうか。内部は杉や構造用合板、フレキシブルボード、ステンレス、モルタルなど表面と内部が同じもので出来ている「素」の材料を用いることで、この住宅の骨格自体が空間構成となっていることを損なわないようにするのと同時に経年変化によって味わいが増すような仕上げを選定しました。単純な形を持つ開口部は必要性に応じて大きさと形式、そして配置が決められ、ガラスの種類やケースメントによって外部との関係をコントロールしています。
構造 | SE構法 |
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階数 | 2 |
工務店 | 大輪建設株式会社 |
家族構成 | 2人 |
敷地面積 | 50㎡ |
延床面積 | 65㎡ |
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