個室の考え方(可変プランのすすめ)

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例えば「土地は28坪で容積率100%」「現在子供が3人ですので、最低でも4LDK欲しい」という要望は、お客様との打ち合わせで良くある条件です。



しかしその条件で普通にプランニングしますと、非常にせせこましいプランというか、単なる間取りになってしまいます。将来のために個室を揃えても、10年間納戸としか使わないのでは、高い住宅ローンの何分の一かを納戸のために払っているのと同じです。



家族の生活スタイルは子供の成長とともに、10年単位くらいで変化していきます。今後10年、次の10年、そして子供が成長して夫婦中心生活になってから後と、間取りも変化していくほうが、ひとつの住宅を常に最大限に活用できて、その時の空間を楽しめる家になると思います。



住まう人が将来的にも次はどうしようかとワクワク出来るような住宅を創っていきたいものです。そういった、生活スタイルの変化に応じて可変可能な住宅を考え、提案していくのも私達の仕事です。
馬場邦男/有限会社 B2 inc.空間工房 一級建築士事務所

written by 馬場邦男/有限会社 B2 inc.空間工房 一級建築士事務所

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