敷地内には保育園と庫裡、渡り廊下で接続した本堂と2つの離れがあり各年代に作られた建築の一体化と住宅、お寺としての機能、動線の再構築を軸に計画したリノベーション。 中庭、テラスと庫裡が一体となる様に天井まで高さがある開口としこれまで以上に明るく風が流れる心地よい空間となっている。
引戸の建具で構成された各部屋、各部分において家族の気配を感じる事が出来る様に多様な欄間を設置し、ダイニング・キッチン及び和室においてはお寺の行事や来客に応じて間取りが可変する様に計画段階で建具の位置などを配慮し、ダイニングのガラス障子は単なる間仕切りの役目だけではなく閉じる事によりハレの場となる様にフランス製の装飾ガラスを採用した。
庫裡の内装はご夫婦が趣味で集めた家具とオーダーキッチンが映える様に素材感があるナラの無垢板、珪藻土の壁、天井を組み合わせとし埋木処理した柱は和風の雰囲気を残すと共にこの家の記憶を思い出す事が出来る。
また、離れは壁、天井に和風・揉紙風クロス、床板にメラミン化粧板を使用し安価な仕上材による和室作りを試み、既存の欄間、幕板、照明器具、表替えした畳を移設して家の歴史を保存した。
現場所在地 | 宇佐市 |
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構造 | 木造 |
階数 | 地上2階建 |
家族構成 | 夫婦+子供2人+両親+犬一匹(計画時) |
敷地面積 | 916.69m2 |
延床面積 | 286.46m2(施工面積) |
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