成績が良くなる家?

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子供の勉強はダイニングテーブルで。
そのほうが効率的で宿題がしやすい面もあり、
実践されているご家庭も多いのではないでしょうか?

この場合、注意しないといけないのが、ランドセルの置場と、教科書の収納です。
二階にある子供部屋から、ランドセルや教科書を持って上がったり下がったり。
そのうち、ダイニングうやリビングに出しぱなしなる、または、教科書を取りに行くのが面倒で、宿題を中々やらない。

収納の基本は、「その行為の動線上に収納を配置する。」です。

子供部屋は遊びや寝るスペースと割り切って、勉強に関するものは全てダイニング付近に納めてしまいませんか?
ボリュームがあり、存在感たっぷりなランドセルが常にダイニングに出しっぱなしは、見た目も美しくないですね。
また、教科書などは子供が管理しやすく、かつ、出しやすい収納方法を検討する必要があります。

しかし、子供は一生ランドセルを背負っているわけではありません。
そのランドセル置場や教科書収納が使われなくなったあとのことも考えておく必要があります。

ダイニングで勉強をする。このこと自体は、親の目も届きやすく、子供も安心して取り組みやすい反面、時間帯が夕食と重なれば、片づけなければならないし、消しゴムのカスや鉛筆の汚れなどが気になる側面もあります。

そこで、もう一つのご提案は、ダイニングとキッチン付近にワーキングスペースとして2m(子供二人の場合)ほどの机ペースを作ることです。出来れば、リビングからは見えず、キッチン、またはダイニングとのつながりがあるような、少々散らかしても、まる見えにならないようなスペース。家族の本が全て納まるような収納が付近に造れたら、家のライブラリースペースとしても機能します。将来は書斎や趣味のワーキングスペース、というように将来の可変性もご検討下さい。
松田祐光/生空感建築研究所

written by 松田祐光/生空感建築研究所

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