日常の美しさを切り取って。ピクチャーウインドウという贅沢。

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四季の移ろいを感じながら生活していますか。どんな都会にも緑はあり、自然は春夏秋冬と変化しています。毎日の忙しさにかまけて見落としてしまっている美しい自然を家の中に取り込めたら、毎日がもっと素敵になると思いませんか。例えばピクチャーウインドウ。窓を額縁と見立て外の景色を絵のように取り込む手法です。それはまさに世界にただひとつ、貴方だけの名画となり、見る者の心に日々安ぎを与えてくれることでしょう。

小さくても存在感抜群なキッチンの窓

キッチンは主婦(主夫)が毎日長い時間作業をする場所です。明るく使い易い場所であるのが理想ですが、キッチンの位置によっては大きすぎる窓は暑さをもたらしますし、収納の関係で十分な窓が取れないこともあります。けれども写真のような細長い窓なら、ほとんどのお宅が採用できるのではないでしょうか。光も入り、開閉式なら風も取り込めます。なにより外の気配や四季の移り変わりを感じ取りながら調理できるのが嬉しいですね。

階段ホールは思い切って開放

大きな窓は欲しいけどプライバシーも守りたいから、なかなか勇気が出ない。でも、こんな素晴らしい風景がそこにあるのに、閉じてしまうなんてもったいないことです。場所が階段であれば外からの視線も気になりません。逆に大きな窓で光を取り込むことで、階段の上下が吹き抜けのように明るく広く感じられます。同じ風景でも階段を上って行く時と下りる時、違うイメージの美しい景色を感じられる贅沢が嬉しいですね。

古風だけども新しい丸窓

時々こういう丸窓をつけた和室を見かけますが、奥ゆかしい日本らしさを感じてとても落ち着きます。この丸窓から見える和室自体の様子も絵画のようですが、さらによく見れば、向こうに見える和室の床の間にもピクチャーウインドウが。自然の景色がまるで掛け軸のように見えます。その掛け軸は同じ景色でも春夏秋冬と違う美しさを演出してくれるとても贅沢な仕様です。何気なく造られているようで緻密な計算が感じとれます。

玄関の向うは大パノラマ

玄関ドアを開けると真正面に大きな窓、パァーと開けた美しい港の景色が目に飛び込んできます。元町港に出入りする船や、神戸空港に向けて着陸する飛行機も見えるという実に贅沢なパノラマが拡がっています。その迫力にいつまでもそこに佇んでしまいそうです。腰高の窓にしがちなこの位置ですが、この素晴らしい景色を訪れる全ての人に見て欲しい、というお施主様の気持ちを感じます。おもてなしとは、まさにこういうことなのだと感じました。

地窓は日本古来のピクチャーウインドウ

ピクチャーウインドウは外の景色だけでなく、自宅の庭でも実現できます。写真のように坪庭を切り取るだけでも美しい「作品」になります。地窓は下辺のレベルが部屋の床とほぼ同じなので、部屋全体を広く見せる効果もあり一石二鳥です。この坪庭は浴室からも眺めることができるように設置されていますので、浴室にも違う趣のピクチャーウインドウが展開します。

窓の外は夢のような風景

まるで葉祥明のイラストのように美しく可憐な景色。寝室の窓だそうですが、こんな夢のように素敵な風景を毎朝起きる度に目に出来る施主様は本当に幸せな方だと思います。まさに絵のようなこの景色を切り取るためにその場所につけたのであろうこの窓は、きっと最初からのお施主様のご希望だったのでしょうね。日頃から自分の周りの美しい物に敏感にアンテナを張っている人だけが味わえる心の贅沢ですね。

小さくてもしっかりピクチャーウインドウ

こちらも寝室の窓。間仕切りで独立できる子供部屋の女の子用の部屋です。小さいから安価であるとか造作が簡単とか思われがちですが、ピクチャーウインドウに関しては、目的の風景がそこにピタッと収まるかどうかという点で、小さい分却って難しいのではないでしょうか。
小さめの部屋にちょうどマッチした大きさの窓に映し出される景色は、子供たちの感性を程よく刺激してくれそうです。

北側のメリットを生かした絶景窓

北側に配した窓は直接光が差し込むことがなく、夏場にも暑さを感じることがありません。さらに緑がとても美しく見えるという利点も。街中ではこんなロケーションはなかなかないでしょうが、郊外や地方でこういう自然が側にあるお宅には、ぜひ真似して頂きたいと思います。ちなみにこの窓上には電動スクリーンが組み込まれているそうです。部屋が映写室に早変わり。開ければ絶景、閉めれば映画館。お家が大好きになりますね。

玄関には紅葉の「名画」

コンパクトながらもウォークインクローゼットが併設してある収納力抜群の玄関。そこについているのがピクチャーウインドウ。玄関脇にある坪庭のちょうど紅葉の枝が絵のように見えるように配置されています。紅葉は春夏秋に緑から赤へと美しい変化で私達の目を楽しませてくれます。冬には落葉してしまいますが、葉を落とした枝に雪が舞い落ちる季節感溢れる風情を目に出来るのも、自然の「絵画」ならではですね。

秘密基地のような子供部屋の窓

子供部屋には子供達がワクワクするような仕掛けが嬉しいですね。青く塗装された壁に丸く開けられたのは潜水艦の窓のようです。外の景色は普通の街並みですが、それでも個性的な窓を通してみると、絵のような風景に見えるのが不思議です。遊び心のある部屋で育つ子はきっと想像力豊かな人になるのでしょうね。ちなみに青い色は集中力を高める色です。勉強部屋としても効果ばっちり。この窓から見える季節の移り変わりを感じることで、感受性が豊かに育っていくのではないでしょうか。

緑が見える贅沢なお風呂

ピクチャーウインドウが似合うといえば、忘れてはならないのがお風呂。家の建っている環境にもよりますが、窓に映し出される風景によってイメージも変わってきます。写真のように窓の向うに大自然が拡がるお風呂であれば、得も言われぬ解放感に浸れます。また、自宅の庭でも浴室の窓から見るととても風情があるように見えます。浴室の窓の向うに緑があると、露天風呂のように感じられます。自宅に居ながら温泉に入っている気持ちが味わえますね。

洗面の外は桜吹雪

この洗面はゲストのための物と思われますが、手を洗いながら外を見ると満開の桜が展開するなんて、なんて粋な演出でしょうか。もちろん桜の時期は限られていますので、この素晴らしい景色は春先だけのものですが、夏には青々とした桜の葉が涼しさを演出してくれるでしょう。ちなみにこの桜はお隣の家の物らしいので、お施主様はこの桜のためにこの窓を造ったわけではないのかもしれません。偶然にしても素晴らしい借景です。

空だけ見える主寝室の窓

何もない空もウインドウを通して見れば、美しいピクチャーです。住宅密集地ではご近所や外からの視線の兼ね合いで、窓の位置に苦慮することもよくあります。そんな時、潔く空だけが見える窓にしてしまうのもひとつの考え方です。昼間は青い空、流れていく雲、飛ぶ鳥、上空を行く飛行機。。。夜には形を変えていく月と満点の星を、頭を空っぽにしてただ眺めている、そんな贅沢な時間を持てそうです。
敷地内ではなく、少し離れた場所の美しい風景を自宅の庭のよう愛でることを「借景」といいます。私の家の家事室からも向かいのお花屋さんに並べられたお花が1年じゅう見え、毎日癒されています。ただし、窓が大きすぎて素敵な風景以外の日常も全部見えてしまうのが少し残念。その点、フォーカスポイントだけのピクチャーウインドウは、見る度に心が洗われるようです。本当の絵画や写真とも違い、四季折々や天候や時刻で表情を変えるというオプションもついています。

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ライター/writer さんたまる