“座る”心地について考える

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その昔、ル・コルビュジエをはじめとした世界的な有名建築家たちは、家を作るだけでなく、椅子のデザインも手掛けてきました。
デザイン性だけでなく機能性も抜群なその数々は、現代でも多くの人たちから愛され続けています。
このようにわたしたちの生活には座ることの心地を考えることは、暮らしをワンラックアップしてくれる重要な要素のひとつです。
今回は、その部屋やスペースに適した椅子、ソファなど“座る”ことについて考えていきたいと思います。

ダイニングテーブルには、シンプルな4脚チェア

家族全員が集まる重要なスペースであるダイニングテーブルの椅子は、シンプルな4脚チェアを使用するのがベストです。椅子の種類によってはアームがあるものとないものがありますが、安定感のあるゆっくりと座れるタイプが好みの方はアームありのタイプを、移動のしやすさや使い勝手を考えるのであればアームレスタイプをセレクトするのがおすすめです。
また、素材もさまざまですが、小さいお子さんがいる家庭の場合は、汚れが拭きとれるタイプや洗うことができるタイプの座面がおすすめです。
選ぶ際のポイントとしては、椅子の座面からテーブルのトップまでの高さの差が25~30cm程度のものが一般的にはベストと言われています。

自分だけのリラックスタイムを実現する寝椅子

ゆっくりと読書を楽しんだり、温かい木漏れ日を感じながら昼寝をするなど、リラックスするときに活躍してくれる寝椅子タイプのチェア。このタイプはリビングや日当たりのよい場所に置いておくと家族の誰でも利用できて便利です。
写真のようにぱっと目を引く印象的な柄や色をチョイスすれば、部屋のインテリアとしてアクセントのひとつとしても活躍してくれるはずです。
また、室外対応もタイプなどもあるので、春や秋など気候がよい季節に使用する場合はそちらのタイプもおすすめです。

リビングには家族が集える心地よいソファを

ソファはインテリアの中でも大部分のスペースを占めるものなので、選ぶ際にはさまざまな角度から考えそれぞれに合ったものを探すのがおすすめです。
素材は皮とファブリックが一般的です。上質な皮は見た目にも高級感がありますが、こまめに手入れすることが必須なので、手間をかけられる人におすすめです。ファブリックは座り心地も安定しており、価格も皮に比べ低め。カラーや柄が選べるもの魅力です。サイズも大切なポイントになります。家族全員でテレビを見る機会が多い場合は、全員が座っても多少の余裕があるサイズがベターです。

見せる収納場所として利用する椅子

カラフルでしゃれなチェアは、見せる収納場所のアイテムとして活用することが可能です。例えば、椅子を玄関前に置いておき、カバンや帽子の一時的な置き場にすることもできますし、ハンガーラックの横に設置し、洋服をかけて収納代わりにするアイデアもあります。また、リビングにお気に入りの椅子を飾り、その上におしゃれな本や雑誌を置いて本棚収納代わりにすることもできます。
インテリアとして利用するチェアには、アイデア次第で無限大の可能性があります。

ワーク用チェアは背もたれのついた疲れにくいタイプを

勉強や仕事に使うワーク用チェアは、しっかりと背中をカバーしてくれる背もたれがついたタイプがベター。また、家での仕事が多い人の場合はアームとキャスターつきの回転チェアがおすすめです。
カラーや素材は、部屋のテイストやテーブルとの一体感を考えて選ぶとインテリアとしても空間にマッチします。
家の中で心地よい椅子に座ることは重要なポイントです。今回紹介した内容を参考に、その部屋やシチュエーションにマッチした、疲れにくくてインテリアとしての機能も兼ね備えたチェアを見つけてみてください。

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ライター/writer 栗原