ブルーの二つの顔を使いこなす① ~大人の青~

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空の青、海や湖、川面の青。当たり前のように存在し、気分をリフレッシュさせてくれたりほっと和ませてくれる青は、全世界的に人気の高い色です。この青、選ぶカラーや使い方によって全く印象の違う部屋にできるのも大きな魅力なんです。
今回は「大人の青」をテーマに、エレガントで個性的なブルーのコーディネート例をご紹介します。

大開口の別荘地に作るブルーの露天風呂

まずは大自然と一体になった、憧れの露天風呂です。周囲の木々や無垢材のデッキとマッチして、身体も心も芯からほぐしてくれそう。
青石は、玄関ポーチやエクステリアなどにも使われる青味を帯びた岩石の総称です。ブルーローズが不可能の代名詞とされるように、青は植物など自然界にはほとんど見られない色なのですが、地球が長い年月をかけて生み出したこの青石は別。周囲にしっくりとなじみながらも上品さを醸し出す青石を、玄関ポーチやお庭の一部に取り入れてみては?

青の光が移ろう幻想的なリビング

ここは海の底か、空の中か…朝昼夕と、表情の違う幻想的な空間を生み出す開口部のアイデアです。濃淡をつけたブルーの擦りガラスをモザイク風に組み合わせ、直射日光は遮りながら柔らかく光を取り入れています。個性的なアイデアですが、青色が持つ鎮静作用と、空間を広く感じさせる効果をバランスよく使いこなしている例です。夜になると内部の光がほのかにゆらめいて、家に帰る瞬間の幸福感をより高めてくれること間違いありません。

地中海のとある路地を取り入れる

地中海の美しい海の色や、太陽に映える教会の屋根。漆喰に天然顔料を練り込んだ、ベネチアンスタッコで階段部の壁面を彩っています。磨くと光沢感が生まれ、石張りのような風合いが生まれるのも特徴。こちらの写真は工房併設のお宅なので、オレンジなどビタミンカラーを組み合わせ、より非日常な空間づくりがされています。初心者さんは真っ白な手すりや白木の床材とはイメージ的にもコントラスト的にも相性抜群。壁の一面やドア一枚、テキスタイルで取り入れるだけでもお部屋をクラスアップさせる地中海ブルーに注目です。

モダンなリラックス空間を演出

浴室の一面にブルーを取り入れた例です。水廻りは透明感の相乗効果があり、住宅の中でブルーととても相性の良い場所です。モダンな仕上がりを目指して配した白×黒の浴槽と壁、それだけでは無機質にもなりがちな空間を、品なアクアブルーが格上げ。一日の疲れを癒し、リラックスしたい浴室には、副交感神経の働きを優位にするブルーを取り入れることはカラーセラピーの観点からもおすすめです。

ネイビーブルーで作る大人のくつろぎ時間

最後に、リビングを模様替えしたいと考えている人にもおすすめの大人のコーディネート術です。明るいブルーは爽やかさを演出しますが、落ち着いたブルーやネイビーは冷静さを現し、勉強や書斎にもよく使われる色です。同じく静けさを生むグレーや、マテリアル感のある素材を使った家具と組み合わせると知的な空間を生み出します。遊び心は絵や小物で反対色やポップな色使いをほんの少しだけ取り入れ、大人の余裕も見せて。休日を知的好奇心を満たすために使い人にはぴったりです。
いかがでしたか?
モダンなのか、ナチュラルなのか、ラグジュアリーなのか、カジュアルなのか。お家のトーンにベストマッチする青は様々です。イメージが湧きにくいときは、カラーチップや気になる色使いの写真を手に持って、浸かってみたい部屋にかざしてみてください。しっくりくる色が直感的にわかりますし、そこからインテリアのアイデアが湧いたりもしますよ。どんな暮らしにしたいのか、あなたの理想に合わせた青を選び取ってください。

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ライター/writer little-maya