夏を、涼しく、美しく!エアコンをスッキリ魅せるアイデア5選

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暑い夏でも、健康や節約のために、エアコンを使わずに乗り切りたいという方も多いかと思います。ただ、来客時やお昼の一番暑い時間に、エアコンを少しつけて涼んでいると、やっぱりエアコンのありがたみを感じます。そんなふうに、時々使う方にとっては、デザイン的にエアコンの存在感が気になる場合もあるのではないでしょうか?今回は、空間設計の段階から、エアコンの設置場所を検討したことによって、お部屋の統一感がぐっと増した5事例をご紹介します!

美しすぎる壁面収納に一体化されたエアコンスペース

キッチンからテレビボードまでつながる大型壁面収納が、お部屋の統一感を表現していますね。黒い背景の壁掛けテレビスペースや、計算されたサイズの冷蔵庫スペースが目を惹きますが、テレビボードの上には、エアコンのスペースも確保されています。一目見てもわからないところが秀逸ですね。また収納の扉は位置と用途に応じて、スライドになっていたり、開き戸になっていたり。このようにオリジナルの収納なら、レイアウトから部材の質感までを自由に設計できるのがうれしいところがいいですね。床材やテーブルとの相性とも抜群です。

スッキリがどこまでも続く、エアコンが縦格子内に収められた空間

全体的にフラットでスッキリとした印象の空間です。この中心にあるのが、収納と一体化された白い壁です。扉の高さやサイズ感が整っているだけでなく、取っ手などの部材も厳選されていることで、とても洗練された印象を受けます。そんな壁として感じられるその壁には、屋根裏部屋に通じる開き戸やカーテン収納スペースだけでなく、縦格子の部分にエアコンも収められています。その縦格子の細さや間隔も、白い壁面に溶け込むデザインとなっており、全く違和感がありません。見た目からは想像できない機能性とセンスに惚れ惚れしてしまいますね。

床の間と押入れとエアコンスペース

縁のない畳や青色の和紙貼りの扉が印象的な和モダンの和室です。床の間の横のこの青い扉の中は押入になっています。その扉の上部にある空間は、欄間デザインとしても全く違和感のない、横格子のスペースになっていますが、ここにエアコンが入れ込んであります。機械的なものを隠すことで、統一感のある和室に仕上がっています。ここにエアコンが見えている場合とそうでない場合の差は歴然です。エアコンの吹き出し口を格子により確保するという、シンプルで機能的な手法は、和室でも効果的ですね。

取り外し可能なルーバーで隠す茶室のエアコン

茶室という特別な空間にエアコンを目立たないようにうまく取り付けた例です。天窓付きの雰囲気のある天井が印象的の空間ですね。このような、お客様をもてなす場所では、空調は必要になることが多いと思います。少し下がった天井のスペースに埋め込むことで、お客様の視線に入らないように配慮されています。この天窓は、光の取り入れる量を調節できるようになっており、それもお客様をもてなすための工夫になっています。お部屋の設計段階から、お客様をもてなす空間作りが隅々までされている茶室って本当に素敵です。

リビングのエアコンも吊り戸棚でスッキリ目隠し

リビングの一角に作られた書斎コーナーです。リビング内のエアコンもスッキリさせたいと思いますよね。このように、天井付近に吊り戸棚があっても、書斎コーナーなら、全く違和感がありません。この吊り戸棚が、ちょっとした収納スペース兼配管経路になっているので、ダクト部分も隠せますね。この一台でリビング全体を冷やすことができれば、この位置はベストかも。吹き出し口とリモコンの受信部分のみを出すような設計も、造作家具ならではです。
高気密高断熱住宅では、お部屋の温度を調整したい時に、エアコンを使うことが多いですし、また、エアコンは、冷房だけでなく暖房としても利用することも多いです。このように、エアコン自体は、多くの住宅で必要な設備だと思いますが、空間デザインの統一感を考えた時に、やはり「隠したい!」と思うことはあると思います。エアコンを隠蔽する場合、室外機までの配管経路や電源も含めて設計する必要がありますし、取り換えやメンテナンスのことも考慮する必要があります。それらを十分に考えた上で、スッキリと収まっているこのような事例を見ると、プロのこだわりとセンスを感じますね。

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収納計画のポイント 2014年02月17日投稿 インテリアコーディネイト 収納計画のポイント

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ライター/writer hotagos