これぞ、日本の美。住まいに伝統工芸を取り入れる

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家を建てるなら、やはり人とは違う自分の家族だけのオリジナリティを持たせたいと思いますよね。今回は、日本の伝統的な建築工法や、工芸品で和テイストを取り入れた空間づくりをご紹介します。洋風空間にもおしゃれに組み合わせられますので、あなたらしく取り入れてみてください。

職人の仕事を取り入れる、左官壁のすすめ

土壁、漆喰、珪藻土など、日本家屋を内も外も美しく仕上げてきた左官職人。低価格の壁紙の普及に押されていましたが、ここのところその吸湿性や安全性が再び注目され、取り入れる人が増えています。こちらは外壁を左官壁とカラマツ材で仕上げ、天然素材なならではの温かみが感じられますね。左官壁の表面も「掻き落とし」という手法で、より自然な表情をつけています。ほか、波模様でより洋風に仕上げるのも良いでしょうし、ベージュ系統や草色系統を用いるのも面白いですよ。

思った以上に使いやすい、和紙の建具

畳と薪ストーブの組み合わせが面白いこちらの住宅は、引き戸を全面和紙貼りに。縁取りの一切ない建具はモダンさを、そして和紙ならではの柔らかな風合いを取り入れることができます。紙ですから、色使いの自由度も高く、白やベージュで空間を広く感じさせる方法もありますし、写真のようにアクセントカラーを使うのもいいでしょう。思いきってビビッドな色使いをしても、和紙の質感で中和され、周囲の壁とのなじみも思った以上にいいですよ。こちらは壁も左官仕上げにしていますが、洋風の壁紙や塗り壁にもよく合います。

純和風の茶箪笥を主役にした空間づくり

飴色の艶めきと、力強くも繊細な彫りがあしらわれた茶箪笥。壁紙や板の間にうんとシックな色や素材を使った空間に置いてみるのも楽しいけれど、やはり和室に置くのが落ち着きますね。机も塗り風のもので、純和風空間を演出します。
しかし、それだけでは物足りませんよね。この和室でチェックしたいポイントは障子と縁なしの畳です。とくに障子は桟と組子に黒を使うだけでもぐんと現代風になりますが、格子のリズムを変えてみるのがいいでしょう。組子を斜めにするなど、ランダムな組み合わせも面白いですよ。

箔押しの大胆使いでモダンな和室に

最後に「箔押し」。古来から仏具の装飾などに使われる伝統技法です。使い込むほどなじんで箔の輝きが変化し、味が出てくるものなので、開け閉めするふすまは鑑賞もしやすく適材でしょう。琉球畳と組み合わせると、2つの格子柄を組み合わせたデザイン性がまた秀逸。壁やブラインドは控えめに、部屋の主役をはっきりさせることでインパクトの強い素材とのバランスが取れています。とっておきの一部屋になりそうですね。
いかがでしたか?
家だけでなく、様々なプロダクトで今、日本の伝統的な手法が見直され、ひとつのトレンドとなっています。
和室を一部屋作るのも良いですし、家全体に和テイストをちりばめるのも素敵。どれだけ生活が洋風になっても、やはりどこかほっと心が和む日本らしさを、あなたのお家に加えてみてはいかがでしょうか。

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ライター/writer little-maya