地震に強い家から学ぶ!構法選びと素材使いの5事例

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地震の多い国に住む私たちにとって、「家が地震に強い」ことは重要な要素です。大きな地震や災害を経験するたびに、その思いは強くなるばかりです。また一方で、多様な生活スタイルの中で、趣味を楽しめる空間や、自然素材を感じられる住まいへの思いも強まっています。
それらの思いを両立するために、耐震性の高い構法を選定したり、壁や床に使用する素材を厳選したりと様々な手法がとられています。今回は、構法や素材の選定によって、耐震性を確保しながらも住まいへの要望を満たした5つの事例をご紹介します。

SE構法による地震に強い木造大空間

地1階にビルトインガレージ、2階3階に吹き抜けのある、趣味の空間を取り入れた住まいです。この間取りを木造建築で実現するために、SE構法が採用されています。理想の間取りと地震に強い家という問題をクリアしている住まいです。
大空間を実現している木の柱や梁がとても美しく、安心感までも感じます。また、吹き抜けや外部のルーバーも木で作られていて、家全体に統一感を感じます。木の強さと優しさを感じる住まいです。

光の通る壁で耐震補強

窓ガラスからだけでなく、格子の壁からも光が差し込むことで、とても明るい部屋になっていますね。これは、窓の両サイドにある壁に使われている素材のおかげです。一般的に、地震に強い家にするには、壁を増やすということが考えられますが、壁が増えれば部屋が暗くなるというデメリットがあります。
ここでは、それをFRPで作られたファイバーグレーチングを使うことで解消。このファイバーグレーチングは、構造用合板以上の耐力壁として利用可能な素材です。このような素材の活用は、住まいの新しい可能性を実現させますね。明るい部屋を作りたいときにとても参考になりそうです。

天井と床を一体化。強度のある素材で家を強く

木造の構造材と木材パネルの天井がナチュラルな印象を与える住まいです。この天井材は、厚さ36mmのJパネルという3層の杉板です。無垢の木の風合いがとても美しいだけでなく、構造材に使用出来るほど、反りにくく、強度が強い特徴があります。
強度とともに裏も表も美しいため、天井材と上階の床材の仕上げ材として利用できます。強度のある素材を天井全体で使うことで、建物の強度にも貢献するだけでなく、コスト削減にもなっています。コストを抑えながら地震に強い家を実現している住まいです。

スーパーウォールを使った高耐震構造の家

趣味のクラシックカーを収めることができるビルトインガレージがありながらも、地震に強い家を実現している住まいです。家の中から車を見られるって、理想の住まいの一つです。
木造軸組&強い壁の組み合わせは、見えない部分で住む人をしっかり守ってくれる縁の下の力持ち。この住まいは、高性能な壁材を使うことによって、耐震性が確保できるという例です。
スーパーウォールは、高断熱な素材でもあるため、高気密高断熱住まいを求める方にも良い選択肢ですね。

耐震ブレースのある家

耐震補強された学校で見るような、頑丈そうな耐震ブレースが窓部分に見えます。開口部の強度をアップさせることは、建物を地震の強い家にするための重要なポイントです。
耐震ブレースは、建物をできるだけ壊さず、耐震性をアップすることができる耐震補強の一つです。
この事例では、耐震補強のための耐震ブレースを、建物のアクセントにまで仕上げています。
古い鉄筋コンクリートの建物をリノベーションして、住宅にする場合などに参考になりそうですね。
広々リビングやビルトインガレージなど、柱を少なくする間取りの場合、やはり耐震性が気になります。特に木造でそれらの間取りを実現しようとする場合には、工法や素材の選定は大切になってきます。
事例では、見えない部分でしっかりと耐震性を確保し、内装を自由に行う場合も、耐震性を高める素材そのものを仕上げとして使う場合もありました。
地震に強い家への取り組みは、最新の事例を知ることから始まるのかもしれませんね。

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ライター/writer hotagos