万能効かせ色!「赤」でつくるおうち② リビング・ダイニング編

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暮らし方に合わせて変化させたいから、シンプルなお家がいい。でも個性を出したい!という方へ、「赤」を取り入れたインテリアコーディネートを提案する『「赤」でつくるおうち』シリーズ。
ビビッドで目立つ色に思われがちですが、住宅のベースカラーとなるブラウンやベージュ系、ホワイトととてもなじみが良く、合わせやすいカラーなのです。
今回はお部屋の中での赤の使い方をご紹介します!

思い切った原色配色は、ガラスの引き算を

リビング・ダイニングの片面を思い切って真っ赤にしたお部屋です。彩度の高い色や明度の低い色は、しっかり計算して使わなければ大きな面積に使うと圧迫感を感じさせてしまいます。こちらのお部屋は、両サイドに大開口の窓を連続して配置し、空間の広がりと解放感を持たせて赤い壁の存在感をうまく分散しています。窓から入る自然光が、原色のポップ感を引き立てているところも真似したいポイントです。夜になれば壁に向かったトップライトで、リビング全体をオシャレな空間に変えてくれるでしょう。

先人の洒落たお知恵を拝借。和室の赤壁

こちらは和室に赤壁を取り入れた例です。和室といえば畳に砂壁など、ベージュ系の落ち着いた色合いのお部屋の連想しますよね。最近はブラックを取り入れてシャープ&モダンな雰囲気にする方も増えましたが、赤壁で洒脱なお部屋づくりをめざすのはいかが。流行の発信地でもあったお茶屋や遊郭などで、赤壁は古くから取りいれられてきた和室装飾の技法。大人っぽく、他とは一線を画した空間づくりができます。写真のように和紙を使うと、より和室にマッチしますね。

一気にセンスアップ!洗面台のワンポイント

次はワンポイントに赤を取り入れる手法。白やパステルカラーで統一されることの多い洗面台周りですが、そこへ赤いボウルを一つ、置いてみてはいかがでしょう。一気にデザイナーズハウスのような空間に早変わりします。赤色は体の血流を良くしてくれる効果を持った色ですから、朝顔を洗う時は体を目覚めさせる手伝いをしてくれますし、夜寝る前も体をぽかぽかにしてくれそうな洗面ボウルです。真っ白の空間も清潔感と華やかさがあっていいですし、ブラウンやブラックでシックな雰囲気にしてもいいですし、無垢素材なら北欧インテリアのイメージにできますよ。

借家や賃貸でもOK♪ファブリックで大胆に

こちらは最も取り入れやすいインテリア術。柱に黒は効かせていますが、基本的には白とフローリング、わりと一般的なものですよね。そこへ赤いソファを入れるだけで、一気にお部屋が華やぎます。さらにダイニングの椅子、キッチンの椅子も赤でまとめれば統一感のあるインテリアになります。また、壁のアートは手軽にイメチェンもできる、最も使いやすいインテリア。家具に合わせて赤系を持ってくるのもよし、季節によっては濃い目のグリーン系に変えれば、お部屋全体がクリスマスデコレーションをしたような印象に変えられます。赤×黒にゴールドが入ったものも良いですね。
もちろんソファだけを赤にして、他の椅子やサイドテーブルは木目調、白、黒などでコーディネートしてもOK。あなたが最も落ち着く分量で、赤を取り入れてください。
「赤」と一言で言っても明るい赤から暗い赤、赤紫っぽい赤から朱色っぽい赤までそのバリエーションは様々です。初心者には、木材や多くの日本人の肌の色と馴染みの良い黄みがかった赤の方が、まずは使いやすいかもしれません。和室の壁だったら吹き付けや和紙素材で彩度も明度もひかえめな赤、水廻りはタイルやアクリルなどつるっとした素材で鮮やかな赤にするなど、お部屋や周辺素材との組み合わせを考えながら、お気に入りの空間を作り上げてくださいね。

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パリで見たリノベーションのコツ(カラー) 2015年02月08日投稿 インテリアコーディネイト パリで見たリノベーションのコツ(カラー)

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ライター/writer little-maya