一種低層住居地域の閑静な住宅地にある約59坪のK様邸。南隣に建つ2階建てとの配置をしっかりと検討し、プライバシーと日射を確保できるプランが求められました。
建ぺい率50%、容積率80%と一種低層住居地域としての建物ボリュームに対する制限がかかっている中で、建物の配置・形状で日射を確保することが重要と考えました。敷地形状は奥行きの長い平行四辺形の中地。間口が約11mあるので斜線制限等の規制はそれほど影響はないものの、やはり南側の隣家の影響をシュミレーションしつつの南面の採光計画をテーマにプランを検討していきました。
まず、敷地に対しての配置は、奥行きが約17mと道路から距離が確保できるため、なるべく西側に奥まって配置しつつ、庭(将来的にウッドデッキ)を設けてプライバシーの緩衝帯をつくり、かつ光を直射と間接の2通りで得れるように、南側に広くスペースを設けました。建物は南側の採光面積を大きくするために東西に長くレイアウトしています。
外観デザインは、南東の光を受ける部分にアクセントになりつつ、夏の日射を機能的に防ぐことができるL型の庇を1階、2階そろえて配置し、家の「顔」をリズムよく整えています。また、庇としても機能するように南面にポッコリと飛び出たバルコニー部分を木調のサイディングとすることで、シンプルナチュラルな外観に仕上がっています。 内装のデザインは風合いのあるフレンチパインの床材をつかったビンテージスタイル。LDKの扉やキッチン背面の扉を床と同色系の塗料で造作仕上げすることで、まとまりのあるインテリアになっています。アクセントに用いたキッチンの吊棚が、まるで「バル」のような雰囲気にしてくれます。
快適性を生み出すタイコーこだわりの高断熱&高気密と、大好きなインテリアによってできあがったK様邸。「新しく懐かしい」そんな素敵なお家になりました。
現場所在地 | 生駒市 |
---|---|
構造 | 耐震構法 SE構法 |
階数 | 2階建て |
工務店 | 株式会社タイコーアーキテクト |
敷地面積 | 195.24m² |
延床面積 | 111.3㎡ |
ウォークインクローゼット(以下WIC)はもう当たり前になった感ありますね。 クローゼットとしてはもちろん、収納スペースとしても大活躍するWICの実力を見ていきましょう。