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みなさんはSE構法という耐震構法について ご存知でしょうか。
日本のほとんどの木造住宅は、国が定めた壁量規定によって 耐震性の基準をクリアしています。
しかしこの規定は、 1棟1棟に対して、地震を想定して作られたものではないのです。
壁量規定というのは大地震が起こる度に更新されていますし、 その違いというのは、1950年と比較すると今は2倍となっているという程です。
そこでSE構法というものが誕生しました。
この構法は従来、鉄骨造やRC造において主流であった 「ラーメン構法」を、日本の木造住宅に取り入れたものです。木造の平屋であっても、2階建てであっても(3階建てでなくても)全棟構造計算を行います。
このラーメン構法というのは極めて信頼性が高く、 歴史的な蓄積が多いことから、20世紀以降の近代構法の主役とも言うべき 役割を果たしているのです。
しかしこの構法は鉄やコンクリートといった強度計算のできる 部材を前提としているため、
「木の家」を好む日本人にとってはなじみの無い構法だったのです。
しかしこのラーメン構法を木造住宅に取り入れることを可能にしたのが SE構法です。
このSE構法の誕生によって日本の家に、地震に負けない強さと 木造の美しさの両方を備えることを実現しました。