引戸のすゝめ

395人の方が「このまめ知識が参考になった」と投票しています。

引戸のすゝめ

住宅の内部建具には、基本的に引戸をおすすめしています。
メリットはいろいろとあります。

○スペースを有効活用できる
開き戸の場合、扉を開いた時の軌跡となる部分は物を置いたりできないデッドスペースとなってしまいます。
また、開いた扉が進行方向を邪魔してしまう場合もあります。

○解放しておくことができる
引き戸では、開き方を調整して解放しておくことが出来ます。
夏などは全開にして風の通り道をつくったり、また換気用に少しだけ解放しておくこともできます。
開き戸の様に扉を固定するためにトアストッパーを操作するなど手を煩わせることなく、開いておくことができるのも良いところです。

○車椅子利用する方にもお勧め
扉を開いたまま固定しておくことが簡単にできます。
また開き戸の場合、ドアノブなどの突起が邪魔になる場合がありますが、
開き戸の場合には、その心配はありません。

参考写真の様に欄間戸を設置すると、ドアを閉めて視線を遮りつつも欄間戸を解放し換気を行うことができます。
また、ガラス戸とすることで、廊下や水廻りなどへ自然光を採り入れることも出来ます。
間取りと合わせて建具の仕様も考えていくと、より快適な住空間をつくっていくことができます。
上野康子/居(いとま)アーキテクツ一級建築士事務所

written by 上野康子/居(いとま)アーキテクツ一級建築士事務所

この建築家の全ての投稿をみる

このまめ知識は参考になりましたか?

は い いいえ