ここ数年問題になっていたアルミサッシの防火認定の件の方向性が決まりました。 結果的により自由度が低くなった状況です。
防火地域・準防火地域で使用する防火設備(防火認定の窓)は、いままで使えていたものが使えなくなり、新たにサッシメーカーで認定をとった新しいサッシしか使えなくなっています。 このサッシが問題で、今まで大きなサイズの引き違いが使えていたものが、間口1間程度しかできなくなってしまいました。また、連窓方立を使った連窓も防火認定から外れたことで、増々自由度が低くなっています。 東京都内はほぼ全域準防火地域以上の地域なので、よほど大きな敷地以外では今までのような大きな開口が作りにくくなっています。
そこは設計者の力の見せ所でもあるのですが、 これから土地を探される方は条件が合うのでしたら防火地域・準防火地域の指定のない場所を選ぶと窓の制限がずっと楽になります。(22条地域など) ここでは今まで使っていたサッシが使えますので、コスト面も含めて制限が少なくなります。
土地は便利な場所が人気なのは当たり前ですが、建てられる家がどんなものなのかも大切です。 せっかく買う土地ですので、購入する前に一度設計事務所に相談されるといいとおもいます。 不動産業界で良いと言っている土地以外でも、建築を設計する側からすると良い土地といいうものもあります。
土地探しに協力してくれる設計事務所もたくさんありますので頭の片隅に入れておいていただけるといいかもしれません。