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「狭小住宅は面積が小さいから収納が上手くできないだろうな」
「狭小住宅で上手に収納するにはどのようにすれば良いのだろう」
このようにお考えの方はたくさんいらっしゃると思います。
そこで今回の記事では、狭小住宅での収納を意識した間取りについてご紹介します。
狭小住宅を検討中で、収納について不安が残っている方は、ぜひこの記事を最後まで読んでみてくださいね。
都市部で余裕のある大きさの家を建てようとすると、土地代がかなりかかってしまいます。
しかし、通勤通学するためには都市部に住みたい方も多いと思います。
都市部で「狭小住宅」という選択はいかがでしょうか。
狭小住宅とは、一般的には比較的小さめの一戸建てのことを指します。
土地面積が20坪、延床面積がおよそ70坪米の一戸建てのことを狭小住宅の定義として用いられることが多いようですが、実際の定義は曖昧です。
200平米以下の土地は「小規模住宅用地」として分類されるため、固定資産税や都市計画税の軽減対象として扱われます。
狭小住宅は都市部以外に建てられる住宅よりも面積が小さいことが多いため、窮屈だと考える方が多いです。
しかし、工夫次第では狭小住宅でも広さを感じられます。
広さを感じさせるためのポイントをご紹介していきたいと思います。
絵画を想像してみてください。
奥行きを出すように描かれている絵は、たとえ小さな紙に描かれている絵だったとしても奥行きを感じますよね。
これを住宅にも応用すると、部屋が広くなったように見えます。
例えば、窓を作るときは、天井付近まで窓を設置してできるだけ壁の面積を大きくしないようにします。
そうすることで光が部屋の中に入りやすくなり、部屋の雰囲気も明るくなります。
スキップフロアとは、上下階をつなげるために階段を直線的なものにするのではなく、半階ごとの空間を作るものです。
この技を使うことで、本来の面積以上に空間に奥行きをもたせられます。
家の隅やコーナー部分には、ガラス戸を設けると外とのつながりができるため、部屋の中の圧迫感が外に逃げます。
その結果、家の中が詰まった印象ではなく、角の部分に余裕が生まれるのです。
この窓付近に緑をおくと、さらに安らぎと余裕をもたせられます。
窓だけでは寂しいという方は、ぜひ観葉植物を設置してみてくださいね。
1つ目は、都市部の人気のエリアに住めることです。
都市部の地価が高い部分であっても、狭小住宅を作るための広さの土地であれば購入するハードルは下がります。
通勤や通学などによって都市部に住まなければいけない方や、人気のエリアに住みたい方にも狭小住宅はおすすめです。
都市部や人気のエリアは地下鉄やバスなどの交通インフラが整っているため、いろいろなところに出掛けるのが楽になります。
2つ目は、税金を抑えられることです。
狭小住宅で住宅用地が200平方メートル以下の場合は、「小規模住宅地」として扱われるため、固定資産税や都市計画税が軽減されます。
税金をできるだけ抑えて生活したい方は、住宅用地の大きさを気にかけてみてくださいね。
デメリットは、設計上の制約が多いことです。
狭小住宅は土地面積が小さい分、実現できない内装デザインや間取りがあります。
特に下記のような点が懸念されます。
・スペースが足りないこと
・周りの建物の影響で採光や風通しが良くない場合があること
・周りの家や道路の騒音
・延焼対策
・避難経路確保の難しさ
収納するスペースがなくて困っている方は、まずは不必要なものが収納スペースを取ってしまっていないかを確認してみましょう。
効率良く収納するためには収納するスペースも必要ですが、根本的にいらないものを捨てることが大切です。
階段下の部分は、使用されることがない空間として「デッドスペース」と呼ばれます。
このデッドスペースを上手く活用することで、収納スペースを捻出できます。
階段下のデッドスペースをまだ使用していない方は、大きさを確認して棚や収納ボックスなどを置けないかをチェックしてみてくださいね。
デッドスペースは収納だけでなく、書斎やトイレなどを設置できます。
例えば、机と椅子を置くだけで、書斎へと早変わりします。
また、狭小住宅設計時にすでに階段下はトイレとして使うと決めている場合は、トイレの具体的な大きさも考えてみましょう。
スキップフロアを作る場合も、段差部分にデッドスペースができやすいため有効活用していきましょう。
特に1階部分のスペースは人があまり出入りする高さではないため、しっかりと活用したいスペースです。
これは、ものを収納する時にすべてをタンスやクローゼットに隠してしまうのではなく、ある程度のものはインテリアの一部として見せてしまう収納方法です。
見せる収納方法は部屋が片付くだけではなく、部屋をおしゃれに見せられます。
例えば、フライパンやフライ返しをキッチンの上部に吊り下げてみてください。
吊り下げただけなのに、レストランの厨房のような雰囲気にできます。
また、吊り下げていれば使用する時に簡単に取り出せるため便利です。
狭小住宅を設計する段階で、ある程度これからの生活で使用するものや必ず必要になってくるインテリアなどがわかっている場合は、タンスやテレビ台などを住宅の雰囲気や大きさに合わせて造作で作る方法があります。
狭小住宅は家具を搬入するのに一苦労ですが、先に注文しておくことで楽に新生活をスタートできます。
また、家の大きさと雰囲気にマッチしている家具を作ってもらえるため、居心地の良い空間を演出できます。
必要な家具を後から購入する時には、採寸やデザインのマッチなど、やらなくてはいけないことがありますが、造り付け家具を注文しておくことでこれらの面倒を省けます。
ウォークインクロゼットは服選びがしやすく大容量を収納できるため便利ですが、狭小住宅で作ってしまうと居住スペースが減ってしまいます。
狭小住宅でもしっかりと収納スペースを確保したい場合は、「高さ」を意識してみましょう。
小上がり部分や座面の広いソファを収納に活用する方法があります。
リビングの一部に収納スペースが設けられるため、新たに場所を生み出す必要はありません。
すでにあるインテリアやデザインに収納スペースをプラスすることで、簡単に収納スペースを生み出せます。
冷蔵庫とキッチンの隙間や、洗濯機と洗面所の隙間など探してみると、いくつかスリム棚を設置できそうなスペースがあると思います。
このようなスペースにはスリム棚を用いてみてください。
キッチンであればお米や小麦粉、サランラップやアルミホイルなど、たくさんのキッチン用品を収納できます。
お風呂場であれば、入浴剤やタオル、ドライヤーやヘアアイロンなどを簡単に収納できます。
収納が楽なだけでなく、わざわざ別の部屋に取りに行かなくて住むため、非常に便利です。
今回の記事では、狭小住宅での上手な収納方法についてご紹介しました。
狭小住宅をご検討中の方は、ぜひ当社までご連絡ください。
また、この記事を参考にしてみてくださいね。