木造の2階の床の音の解消方法は?

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2世帯住宅を設計するときによく質問されるのが、2階の音がうるさくないか?ということです。
一般的に1階が親世帯、2階が子世帯という例がほとんどですが、親世帯からすると2階からの子供さんのとび跳ねたり、音楽を聞いたり、またはトイレや食洗機、掃除機等の音を気にするわけです。
『それでは防音工事をすれば良いのでは?』と単純に思ってしまいますが、実態は予算の関係でなかなかできないのが現状です。

そこで、私どもが低予算で有る程度の音対策に対応出来る方法を一つ伝授致します。
最近の木造建物の2階の床下地に根太方式ではなく剛床を使う事が多いです。
①まずはこの剛床の厚みを28ミリにします。(一般的に多いのが厚さ24ミリです。)
②次にその上に厚さ12.5ミリの強化石膏ボードを貼ります。
③その上に防音フロアー40レベルクラスを貼ります。
④1階天井裏全面に24Kのグラスウール断熱材を施工します。

これだけなのですが、ここで施工において大切な事が有ります。
A)断熱材の施工は、すきまを作らない事が大切です。また、1階壁の上部、天井との境に断熱材を充填すること。
B)建物全体の強度とともに、特に2階床梁の構造強度を上げること。
C)剛床は実付(さねつき)にすること。

以上のことをしっかり施工しますと、1階に住んでいる親世帯からはほとんど文句は来ないと思います。但し、2階からの音の程度と、人によっての感じ方は様々なのでそこも注意して考えた方が良いと思います。
吉村亨/吉村1級建築士事務所

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