「買う党/中古派」は堅実な、生活しっかりタイプ
国土交通省「令和4年 住宅市場動向調査」から、属性などを見てみましょう。
*グラフは同調査報告書に基づき作成
「買う党/中古派」の「戸建シンパ」と「マンションシンパ」は、「価格が適正だから」の指示の強さが目を引きます。
「中古派/戸建シンパ」は、世帯年収も平均年齢も「新築派/戸建シンパ」より高めで、「立地環境」(グラフ3)も同じ程度に重視しています。
世帯年収(グラフ2)と年収倍率(グラフ5)で、志向がはっきりしました。
世帯年収では必ずしも「新築派」が高収入というわけではないのですが、購入価格に対する年収倍率を見ると「中古派」の倍率の低さが目を引きます。
「中古派」のメンバーは、マイホームの夢と言うより、家計を圧迫しない予算や条件を重視する、堅実な生活志向のようです。
グラフ5 取得住宅別 価格と年収倍率
マクロデータで読み取れるのはごく大雑把な傾向に過ぎませんが、住宅という大きい買い物に際して、「建てる党」「買う党」、「新築派」「中古派」それぞれの志向の違いが見えてきます。
このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、アーキシップス京都の経験に基づいて書き下ろします。
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