アイランドキッチンを考える1…スタイル別の特徴

201人の方が「このまめ知識が参考になった」と投票しています。

"アイランドキッチン"と言えば、その字の如く まるで"島(=アイランド)"のように部屋のセンターへ配置されたキッチンのこと。 それまでのキッチンが常に、壁に接するような形で設けられていたことからすれば全く新しいスタイルです。

今コラムを皮切りに数回に渡り、この"アイランドキッチン"についていろいろと考えてゆきたいと思います。 今回はその1回目として 『アイランドキッチンの魅力』について話を伸ばします。



ではまず最初に キッチンスタイル別に、それぞれの特徴について考えてみます。キッチンには本当にさまざまなスタイルが存在します。 場合によっては、以下のスタイルでは語ることができないケースもあることでしょう。 あくまでも大雑把に分類することをご了承ください。



1)独立型キッチン

ダイニングやリビングとは明確に分離されたキッチンです。





<長所>

・炊事に集中しやすい

・たとえ多少散らかっていても来客時など比較的に安心

・匂いや油汚れ等がリビング・ダイニングへ影響を及ぼす心配がほとんど無い


<短所>


・孤立感を強く感じる

・ダイニングとの距離があることから、料理の持ち運びや後片付けが大変



2)壁据付型キッチン

LDKルームの一番端に据付けられる場合や Lと独立したDKルームに用いられる場合など さまざまなケースがあります。





<長所>

・比較的にキッチンスペースが小さくて済む

・ダイニングテーブルも炊事場として使用できる

・料理の持ち運び、後片付けが楽



<短所>

・ダイニング(やリビング)からは丸見えとなるため整理整頓が不可欠

・食器棚や家電品置き場に工夫が必要で、時にキッチンと離れてしまう



3)対面型キッチン

窓の様にくり抜かれたリビング・ダイニング側の壁に対してキッチンセットを配置した形です。





<長所>

・常に、リビング・ダイニング側を向いて炊事をすることができるため

   孤立感を感じにくい

・独立型と比べ、キッチン正面から料理の持ち運び、後片付けができるため楽

・リビング・ダイニング側から死角となるエリアが存在することから据付型と比べ、

   整頓に気を遣う必要が少なくて済む

・背後に壁を背負うので、壁据付型に比べ、食器棚や家電品置き場を設けやすい



<短所>

・独立型程ではないにせよ、リビング・ダイニングとの間に境界ができるため

   ゾーンが分断され、LDKルームとしての広さを感じにくい

・壁据付型に比べると、料理の持ち運び、後片付けに手間がかかる。



4)アイランド型キッチン

まさにアイランド(島)のように部屋の中央に配置したキッチンです。





<長所>

・LDKルームの中央に配置されるため、炊事作業に孤立感がない

・原則、ダイニングテーブルを横並びに配置することからすれば 料理の持ち運び、

   後片付けが極めて楽

・簡単な食事は、キッチンをテーブル代わりに済ますことが可能

・LDKルーム内に何ひとつ間仕切りが無いため、シンプルで開放的な空間となる

・キッチンを囲むように集うことができるため、炊事作業も含め 食事という行為を

   楽しみやすい

・キッチンに境界線が無いため、炊事作業の際、家族をはじめ人の手を借りやすい



<短所>

・キッチンセットが非常に目立つため、デザイン性が重要となり 必然的に費用が

   かかりやすい

・食器棚や家電品に目が届きやすくなり これらのデザイン性への気遣いが必要

・リビング・ダイニングから丸見えとなり、整理整頓が不可

・匂いや油汚れがリビング・ダイニング全体に影響を及ぼす恐れが高い



以上、おおよそではありますが、 キッチンスタイルそれぞれの長所、短所を挙げてみました。 こうしてみると 時代の移り変わりによる"ライフスタイルの変化"が それぞれのキッチンスタイルに表れているようです。



そして、ここで改めて”アイランドキッチン”の魅力ついて整理してみますと

・家族や仲間とのコミュニケーション重視で楽しく過ごしたい

・忙しい日々の中、炊事や後片付けに手間をかけたくない

・限られたスペースのLDKルームを広く使いたい

・スタイリッシュに暮らしたい

といったような 「正に"現代を象徴するライフスタイル"が実現可能」だということでしょう。



しかし、この魅力と同時に いくつかの短所、すなわち心配点も挙げられました。


次回からは、このような心配点について 「どのような対策を練ってゆけば良いか?」について 更に検証してゆきたいと思います。



次回に続く...


 

☆☆ 作者情報 ☆☆

住まいと暮らしをデザインするをコンセプトに、設計監理業務を行っています!

    Tagu Design Studio

和み癒しの家づくりをお考えの方はこちらのページをお役立てください!

    和モダンの家づくり「スローライフな暮らしを営むために…」


 


 


 


 

written by

この建築家の全ての投稿をみる

このまめ知識は参考になりましたか?

は い いいえ