構造見学会で聞くべき・見るべきポイント - 宮城住宅展示場・住宅イベントNavi

構造見学会で聞くべき・見るべきポイント

構造見学会に行く一番の目的は、「長く快適に住める家かどうかを住宅性能の面から判断すること」になります。構造見学会の概要がつかめたら、自分の知りたい情報を的確に掴むための聞くべき・見るべきポイントをチェックしておきたいところです。そこで、今回は、構造見学会をしっかり活用するための予備知識やポイントについてお伝えいたします。

まずは、建物の基本を教えてもらおう

 家を建てたいと思ったら、おそらく「家ってどうやって建てるのか」「建物ってどんな構造で出来ているのか」など、分からないことがたくさん出てくると思います。そんな時は、興味を持った工務店や設計事務所の構造見学会に行くことをお勧めします。構造見学会に行けば、実際に建築中の建物で説明を受けながら、建物の基礎部・柱・屋根・外壁・設備・その他、家を構成する基本的な構造を理解することができます。また、工事の工程を学ぶことで、どのタイミングまでに何を決めておく必要があるかや、変更を行うと何に干渉してくるのかなど、その後の打ち合わせがスムーズになる基礎知識が身につきます。構造見学会は、住宅への基礎知識について学べるとても良い機会ですので、知らないことはすべて聞いてみましょう。見学会では、住宅への質問についてスタッフは、快く答えてくれるはずです。

その会社の住宅の特長と性能について聞こう

 平成21年に施行された長期優良住宅法により、住宅の性能を等級によって評価できるようになりました。これにより、工務店や設計事務所では、ホームページやカタログで、自社の住宅の性能について、数値でアピールすることが増えてきています。構造見学会では、その性能面でのアピールポイントについて聞くことができます。

長期優良住宅に認定されるため構法や仕様は、住宅会社でそれぞれ特長があるため、複数の会社を比較検討する上で、そこが見るべき・聞くべきポイントとなります。

構造について言えば、柱・梁の太さやその部材の種類、耐力壁の部材や金物の種類などになります。耐震性については、大地震から命を守るための強度と、地震の被害を受けた後の改修のしやすさの両面から見ることが大切ですので、耐震の仕組みについてはしっかり説明を受けておきたいところです。また、将来の間取り変更にどこまで対応出来るかも、聞いておきたい部分です。特に2✖️4住宅のような壁構造の場合には、壁を撤去することが難しいため、将来的な間取り変更が、耐震性を保ちながらどこまで出来るのかが聞いておきたいポイントになります。

 もう一つチェックしておきたい大きなポイントは、断熱性能に関する部分です。断熱性能が高い住宅は、省エネで快適な暮らしが可能となりますが、その手法は、建物の構造により異なります。材料についてもグラスウールやスタイロフォーム、セルロースファイバーなど多様ですし、構法についても外断熱や熱交換式24時間換気などがあり、組み合わせも多様です。それらの選定は、工務店や設計事務所の断熱への考え方そのものですので、聞くべき・見るべきポイントとなります。

また、柱に無垢のヒノキを使ったり、土壁や漆喰を使うなどの自然素材を使うことを特長としている場合には、その部分についてもしっかり見ておきたいところです。

会社の社風や現場の雰囲気を知る

 構造見学会は、建築中の建物を一時的に利用し開催するため、現場は準備を行う必要があります。お客様に、建物の良さをわかってもらうための貴重な機会なのですが、職人さんや現場のスタッフにとっては、少し負担のかかる作業であるのも事実です。そんな中、構造見学会の当日、どこまでスムーズに見学できるかや、分かりやすく説明を受けることができるかは、会社の姿勢を知る上で大切なポイントです。また、住宅は、職人さん手作業の部分が多く、その部分が、品質に大きく影響するため、現場の品質管理がとても大切です。プロの意見には、構造見学会で見ることのできる、部材の状態や整理整頓の様子、細部の仕上がりを見れば、およそ建物の品質が見えてくるということもあるぐらいです。 構造見学会では、このように、建築に関わる全てのスタッフの様子を感じられる最適な機会ですので、細かい部分までじっくり見てみましょう。

家族で分担して聞くのもポイント

 日頃見ることができない情報がいっぱいの構造見学会ですが、やはり専門的な内容や数字での説明が多いのも事実です。もしご家族で、得意分野が異なるなら、例えば、デザインの部分は、奥様主導で検討し、構造のチェックについては、ご主人様が担当するなどの分担を行うのも、構造見学会の情報を上手に理解するコツかもしれません。構造見学会は、少しの予備知識があれば、知りたかった本当のことが見えてくる場所です。これらのポイントを押さえて、ぜひ構造見学会に足を運んでみてください。

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