リノベーションで新築同然に

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●これまでお住まいの家が古くなっていてどうしようか悩んでいる

もしくは、家を建てたくて土地を探している方に一つのオススメ



建て替えをしようか悩んでおられる方、スケルトン・リフォーム(リノベーション)をすることで新築と同じ、またはそれ以上の性能と住み心地の家にすることができます。

いわゆるビフォー・アフターというやり方です。

開けるとわかるのですが、木造の構造は、築40年くらいでも水漏れ・雨漏れさえなければ意外と健全です。

ところが雨漏り箇所があると、あっという間に腐ったりシロアリにやられてしまいます。

一見健全に見えていても、実は写真のように酷くやられている場合もあります。



ですが柱だけにすることで、こうした箇所を入れ替えて健全にすることができます。

また耐震性能が昔の基準ではかなり弱いですが、最新の基準まで強化できます。

特に断熱性能は、スケルトンにしなければ完全に施工することはできません。

なぜならすっぽり包む事が断熱には重要だからです。

間取りも変更できますし、窓なども大きくすることができます。

昔の家からは今では見られない松の太鼓梁などが出てくることもあります。

そんな梁を現しで使うと非常に良いインテリアにもなります。

費用は新築するよりは安くできます。



いいことだらけのようですが、注意点があります。

まずは経験のある建築家がきちんとした設計・監理しなければできません。

リノベーションは開けなければわからない事ばかりだからです。

大工さんも経験のある腕の良い大工さんが必要です。

工場から出てくる製品ばかりを扱っている大工さんでは現場加工ができないからです。

また、増築は法的な問題が難しいので考えないほうが無難です。



それさえ確保できれば、見違えるような家になります。

土地を探している方にもオススメできます。古屋付きの土地を買ってリノベーションすれば

解体費用や新築費用が節約できます。



この時に大事な事は、土地購入時にリフォーム費用も一緒に借りることです。

そうすることで、リフォーム費用も住宅ローンで借りれます。

土地だけ先に買うとその後はリフォームローンになってしまって条件がかなり悪くなります。



また、下手に築年数が浅いものより建物価格がゼロくらいのほうが有利です。

スケルトンにしなければできない事が多いので、中途半端に新しい家は損です。

できれば購入する前から建築家に相談して見てもらうと良いでしょう。


 

小松原敬/一級建築士事務所オフィス・アースワークス

written by 小松原敬/一級建築士事務所オフィス・アースワークス

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