音楽用スタジオの考え方

223人の方が「このまめ知識が参考になった」と投票しています。

 楽器を演奏なさるみなさんは、きっと心置きなく、気を使うことなく楽器を演奏したい、と思っていらっしゃるのではないでしょうか?


音響や完全に音をシャットアウト、あるいは数値でいくつ以下にする、ということとなると専門の業者を入れるしかありません。そうするとコスト的にも大変です。


 


私の設計したKN-Houseでは、近隣に迷惑はかけない(苦情がきて演奏しづらくなるということは避ける)家の中、家族に対しては多少「やってるな」という音が聞こえても、うるさく感じなければ構わないという合意の元に設計し音楽スタジオを作りました。そう考えると一部を除いて特殊な工事なく比較的リーズナブルに音楽の演奏できるスペースをつくることができます。


まずまるまるコンクリートの地下室とすることで近隣への音を防ぎました。(地下室はコストがかかりますが、防音状は有利なことと、他のスペースの問題もあって採用しました。)地下室への出入口は木製の二重扉、2枚とも引き寄せ金物を用いて気密性が取れるようにしました。もうひとつの音の抜け道になり得る換気扇には、防音ダクトを使用することで音を軽減。床は二重床にしてコンクリートの構造体と縁を切ることで振動を伝えないようにしました。天井はスノコ状にしてその上に吸音グラスウールを挿入。天井もパッキンを挟み、振動を構造体に伝えない工夫をしています。


音響的にはとてもいいとは言えないボリュームでしたが、建て主さんは現場の端材を壁に貼付けたり、カーペットを床に貼ったりと工夫して楽しんでお使いのようです。


 


 

大庭明典/大庭建築設計事務所

written by 大庭明典/大庭建築設計事務所

この建築家の全ての投稿をみる

このまめ知識は参考になりましたか?

は い いいえ