路地状通路のある敷地のプラン

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新しいプロジェクトのプラン相談が進んでいます。





当プロジェクトについて更に話を進めますと、建物を建てることになる整形部は、道路からの細い路地状延地で接する敷地形状(=いわゆる旗竿敷地)になっています。



こういった敷地は一見、条件が良くないように思えますが、メリットも含めいくつかの特徴が挙げられます。ということで、以下整理してみました。





<メリット>



1)道路からのプライバシーを確保しやすい。


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建物が道路から離れることにより、通行者から暮らしを覗かれる恐れが少ないという安心感がある。









2)建物計画に利用できるエリアが限られることから、単位面積あたりの坪単価が安くなっているケースが多い。


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より建物本体にコストを費やすことが可能。







<デメリット>



1)法令で建物に要求される居室の採光取得(※1)のため、整形部の一部に空地が必要となる場合がある。









2)同様の理由から、路地状敷地の正面部に大きな窓を設け、採光取得(※1)を図らなければならない場合がある。


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道路に面する場合は空地を設けることなく、その方向に設けた窓で採光取得が可能だが、このような敷地の場合は上記の工夫を要するため、間取りの自由性が損なわれたり、建物のボリュームがわけなく縮小されるケースが考えられる。



 





3)法規制にもよるが、法律で許される容積率(※2)・建蔽率(※3)いっぱいに建物を計画できないケースがある。





<メリット・デメリットにもなりえる注意点>



1)駐車スペースについて・・・路地となっている細長い敷地の幅がいくつあるか?



■2メートル・・・駐車スペースとして利用できるエリアが無い。

■2.5メートル程度・・・小型の車であれば駐車スペースとして利用できる。

■3メートル程度・・・大きめな車の駐車スペースとなりえる。



 





といった感じでしょうか。





ちなみに今自分関わっている計画は、整形敷地に隣接して公園があるため、採光取得のための空地確保が不必要となり、上記のデメリット1)2)が発生しない恵まれた条件です。



路地状敷地に関わらず、環境が「暮らし」を大きく左右することを踏まえ計画を進めたいものですね。





※1…LDKや寝室、子供室等、長期滞在する居室は"有効な窓"からその居室の床面積に応じた外部採光を取り入れる配慮が必要。 "有効な窓"とは概略的には1階の場合、隣地境界線より2m弱、2階の場合は1m弱程度のあきを設ける必要がある。ただし、その窓が道路や河川、公園等に接する場合はあきがなくても採取可能となる。



※2…敷地面積に対し、建築可能な計画建物の延床面積を示す比率。仮に敷地面積が100㎡、法律で定める容積率が8/10だとすれば80㎡を超えない大きさまで建築可能。



※3…敷地面積に対し、建築可能な計画建物の水平投影面積(上空から建物を見下した建物の面積)を示す比率。 仮に敷地面積が100㎡、法律で定める容積率が4/10だとすれば、40㎡を超えない大きさまで建築可能。


 


 


 






☆☆ 作者情報 ☆☆

住まいと暮らしをデザインするをコンセプトに、設計監理業務を行っています!

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田口秀樹/Tagu Design Studio (株)

written by 田口秀樹/Tagu Design Studio (株)

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