地中熱利用とは

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地熱利用とは ・地中熱と言っても、火山や温泉ではありません


最近、建築において「地中熱利用」ということが話題になります。 地中熱というと火山や温泉などのマグマの熱を思い浮かべる方が多いと思いますが ここで言う地中熱はその事ではなく、地中5mほどの安定した温度の利用です。 地中その位の深さになると、地表の温度変化の影響が届かず、 一年中ほぼ一定の温度なのです。その温度はほぼその場所の年平均気温です。 (東京の場合、16°程度です) 夏つめたく、冬あたたかく感じる井戸水の温度や、鍾乳洞の中などは、 この地中の温度を反映しているのです。


 


・地中5mの温度を地表の住宅に取り込む


地中5mの温度が安定しているのは、5mの土が断熱材の役目を果たすからです。 5mの土の断熱性能は、発泡スチロール断熱材に換算すると およそ20〜30センチだそうです。 ということは、5mの土のかわりに30センチほどの断熱材を地表に敷けば その直下はもう地中5mと同じ事、安定した温度になるはずです。 地中熱利用の住宅というのは、この考え方を実際の住宅に応用した物です。


 


・地中熱利用住宅は機械装置不要


私どもの事務所が進めている地中熱住宅は床下の断熱を止めて地面と一体化し、 それ以外はしっかり断熱した建物を地表に置くだけです。 それだけで、その建物の内部は地中5mの温度に近づくという訳です。 したがって5m以上掘ってヒートポンプで熱を汲み出すというような大げさな 機械装置は一切不要なので、ほとんどイニシャルコストもかからず、 省エネで快適な室内環境が実現できます。

浦田義久 篠崎素子/SUR都市建築事務所

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