懐かしくて風情のある和風の外観

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古き良き昔ながらの日本の住まいを思いおこさせる外観。屋根の形状や全体のデザインには和風建築独特の特徴が現れます。昔はほとんどの家がそのような建物であったはずが、いつの間にか少数派となり、強い個性として見られるようになりました。漆喰壁や瓦や杉板など昔からある素材で建てられた住まいには和風建築の美しさがあります。今回は、日本的美意識を感じる和風建築をご紹介します。

伝統工法と昔ながらの素材で建てられた住まい

総板貼りの外壁と切妻屋根と片流れ屋根が組み合わされた外観が特徴の住まいです。伝統工法で建てられた木組みの住まいは、構造材に地元の木を使うだけでなく、障子や家具に至るまでそれらが活用されています。室内は土壁と杉材をふんだんに使った健康的な空間で、シックハウスの心配は全くありません。伝統工法の良さは、見た目の日本家屋的な美しさだけでなく、自然素材だけで建てることもできる素晴らしさにあります。和室と杉板フローリングで構成された室内はとても居心地が良さそうです。

落ち着きのある純和風住宅

純和風住宅の姿を見せる住まいです。間口の広いどっしりとした風情に安定感を感じます。1階部分の外壁は板貼り、2階部分の外壁は土壁となっており、自然な風合いのコントラストがとても落ち着きます。屋根にいぶし瓦を使用することでさらに和の印象が高まっています。こちらの住まいも、伝統工法による木組みで建てられており、室内は土壁や杉材などの無垢材で仕上げられています。キッチンやテーブルその他家具までが無垢材で作られており室内は和の統一感で溢れています。美しい無垢材に囲まれる住まいです。

100年後に古民家となる本物の建物

極限まで伝統工法の民家を目指し建てられた住まい。ノミ、カンナを使った大工の手刻みにより建てられた伝統的な構造で、接合部に筋交いや金物を使用せず建てられています。また、一般的な建物のような土台はなく、礎石の上に柱を立てる「石場建て」と呼ばれる工法で建てられています。アンカーボルトで固定しないことから、地震時には建物が自由に動くため免震構造の働きも。昨今ではなかなか実現できない建物で、外観からもその雰囲気を感じさせます。100年、200年と長く住み続けられる住まいになるのは間違いありませんね。

青森ヒバを貼った壮観な住まい

急勾配の切妻屋根が印象的な2階建の住まいです。外壁に使用されている青森ヒバは、シロアリに強いとされる木材です。板貼りの外壁の中央上部と屋根に小窓が付いており外観を損なうことなく明るさを取り入れています。デザインは個性的ですが、瓦や板材など、使う素材の組み合わせにより和の印象を受けます。室内空間への想像が膨らむ建物ですね。

モダンな雰囲気を持つ伝統工法の住まい

屋根や外壁に本物の素材を使用することで、モダンでありながら伝統的な風格を漂わせている住まいです。横貼りの重厚な外壁部分との調和を考え、重々しくなりすぎない片流れ屋根のデザインを採用しているところにモダンさを感じるのでしょう。室内は外壁よりもずっと明るい無垢材で仕上げられており、広い吹き抜けの効果もあって、中はとても軽快な空間となっています。外観、室内ともに美しい住まいです。
日本の伝統的な外観を持つ住まいを建てる場合、室内にも同様のこだわりが表現されている気がします。それは昔から使われてきた自然素材でつくるシックハウスとは無縁の空間です。床・壁・天井全てを杉や檜の無垢材や土壁で仕上げることで、和のテイストを感じる、和室が馴染む空間が完成します。それらを見ると、何百年以上も受け継がれてきた日本の気候に合った建物の姿を見る思いがします。これからも将来、古民家となる本物の和風建築が受け継がれていってほしいと感じますね。

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ライター/writer hotagos