自然にとけこむ、ヤッホー!な家。

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勤め先のスタッフ、Kちゃんは、海風が吹く町に住んでいます。海風が吹くと、崖の上、鎮守の森に佇むKちゃん宅は、サワサワと、木々が奏でる子守唄に包まれます。木々の子守唄に包まれる崖の上のKちゃん宅から、都会の喧騒に包まれるオフィスビル群の勤め先まで、通勤時間、約二時間。日々約四時間を通勤に費やすKちゃんは、スリーピース・スーツをパリッと着こなし、穏やかな声音と微笑みで、仕事をスマートにこなします。お酒の席でも、スッと伸びた背骨が丸まることはありません。その完成度の高さに隠された本質を探るべく、「Kちゃん、君はお酒でハメを外すことはあるのかい?」と訊ねてみました。Kちゃんは答えます。「ベロンベロンに酔っぱらうと、ボタンというボタンの全てが外れます。ただしチャックはボタン外。チャックが外れることはありません。」
海風が吹く町に住まうKちゃんは、今日も実に爽やかです。

ミカン山の中腹に、親子2世代のドラマがあった。

登場人物は、ミカン山の中腹に生活の場を切り開いたご両親と、ミカン山から巣立ったお子さんと、ミカン山に佇む家屋。
ぜひ詳細をごらんください。20年の時を経て、この家屋とご家族にどのような変化があったのか、また、建築家の方の想いがどのようなものであったのかが伝わってきます。青い空、青い海、ミカン山の背景にも注目です。

房総の海近くに建てられた、25坪ほどのシンプルな家屋。

豊かな緑、心地よい風、静かな環境を網羅した、25坪ほどのシンプルな家屋。
余分な贅肉をそぎ落とし、気負いなく自然体で生きていきたいと願う者には、垂涎の住空間です。
房総は個人的になじみのある土地なので、友人知人を案内することが多々あります。海を前に、里山を背景に、彼らは言葉を失います。
そしてビール缶を片手にポツリと洩らすのです。
「人生観、変わるな……」

薪ストーブの冬。丘に吹く風の夏。

家族5人が暮らす、小高い丘の上の平屋は、地形に逆らうことなく建てられており、冬は薪ストーブ、夏は自然の風で過ごす間取り。
その昔、パイオニア精神と家族愛をテーマとした、“大草原の小さな家”という、アメリカのテレビドラマが放映されました。大自然を相手に生きるという事は、強い精神を育むことでもあるのだと、ドラマは教えてくれました。

心のスイッチをOFFにする、週末住宅。

週末住宅の過ごし方その1。
坂道を50メートルほど下って行ったところにある、穏やかな波の砂浜でビーチコーミング。
週末住宅の過ごし方その2。
大きく開け放たれた開口部から、朝日に照らされた海岸線や、島々、行き交う船の航跡をのんびりと眺望。
二拠点生活の最大のメリットは、ONとOFFの切り替えができるという点です。心のスイッチをパチンと切り替えられれば、一日一日を精一杯生き抜くことができ、悩みやストレスが軽減されていくのです。
心身ともに健康でありたいと強く願う筆者も、二拠点生活を続けています。

プライベートスペースをつくりだすL型プラン。

LDK棟と寝室棟に分かれた、L型プラン。L型の囲みの空間は、自分達だけのプライベートスペース。
聞こえてくるのは、鳥のさえずりと、風に揺れる樹木の音。プライベートスペースに訪れる客人は、リスやムササビ、クワガタ、キツツキ。
都会の喧騒から離れ、自然の中に住まいを建てれば、理想郷が日常になるわけです。

海も山も採りこむ家。

南側に広がる山の景色。北側に広がる海の景色。両方に向かって大きく開かれた木の箱を、海と山の境目のような崖の上にそっと置くように配置することで、海も山もどちらの景色も採りこむ家。
生活の営みに、海と山を採用し、おおらかに暮らせていけたなら、それ以上の幸せはないかもしれないと、考えたりしています。海と山に囲まれた他県へ向かう高速バスの中、車酔いの頭でボンヤリと。
利便性がギュッと詰まった小さな半島、三浦半島。利便性がギュッと詰まっていない大きな半島、房総半島。半島と半島の間には、浦賀水道と呼ばれる海路があります。その海路を横断し、旅人を対岸へといざなう魅惑の客船が、東京湾フェリーです。係員の誘導に従って、船底に車をヨッコラショーと乗り付ければ、約40分間の、海路の旅が始まります。
昭和のインテリアが旅情を煽り、ときめく胸の高鳴りが船酔いを煽ったところで、旅人は風を求めてデッキに移動。風を切り、波を切り、豪快に走り続ける船体の横、大海原を舞う、海鳥の群れ。船体にひたと寄り添いながら、遅れを取るまいと、必死に飛び続ける海鳥を目の前に、旅人は、なぜか涙がとまらない。
後方デッキでは、乗客たちが投げ与えるスナック菓子を巡って、海鳥が争奪戦を繰り広げていたりしますが、それは旅人が知らなくてもいいことです。

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ライター/writer koagari