「丸とアーチ」の織り成す、柔らかな家づくり

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家と言えば四角い形と三角の屋根の建物のイメージが多いですよね。そんな中、少なからず「丸みやアーチ」のある形を取り入れた事例があります。
実際に見てみると「優しさ、親しみやすさ、柔らかさ」といった印象があり、人目を引くデザイン性のあるものが多いのも魅力。長く住まう家だからこそ、取り入れてみたいと思いませんか?「丸とアーチ」を取り入れた外観やリビング、キッチンや洗面室などの事例を紹介していきます。

リビングに大きく造った丸みのある段差

真四角の畳と曲線のバランスが素敵な形状の床です。
床から1段上がっているため、バルコニーとリビングをフラットに感じさせる効果もあります。そうすることで一体感が生まれ、広々とした空間になる工夫となりますね。

Rがかった形状は子供たちがどこからでも上がりやすく、大人は腰かけやすいのも魅力です。角ばった形状にするよりも広々と、そして柔らかでデザイン性のあるリビングにしてくれます。

スタイリッシュでオシャレなキッチンカウンター

丸みを帯びた金属の輝きが素敵なキッチンカウンターです。
カフェのようなキッチンという希望受けて、設計の段階から設計士さんが緻密に計算し、職人さんが精巧に造れるからこそ叶った例です。造作家具だからこそできた自由度の高いカウンターは、こだわりを持って家造りをしたい方への励みになるでしょう。

「こんなお願いは難しいかな」と思って諦めず、伝えてみるのも大切です。

ガラスブロックとアーチの合わせ技

外の光を優しく取り入れてくれるガラスブロックと、柔らかなアーチが素敵な壁面です。
吹抜けをカーテンウォールのようなガラス張りにすると「見られている」という感覚が強くなりますよね。そこでガラスブロックを使い目隠し効果を発揮させつつ、光を上手く取り入れた工夫を感じます。

丸みを帯びていることから広範囲に光が行き届き、隅々まで明るくできるのも魅力ですね。

壁面の色がアクセントになった空間

天井全体がR形状となっていて広々とした空間を演出している例です。
まるで月を思わせるような見た目と、天井を照らす照明がデザイン性もあって素敵ですね。吹抜けとして天井の高さを活かしつつ、柔らかな印象を与えています。

この吹抜けに面して2階に部屋があるのですが、そこはピアノ部屋となっています。幻想的な内装に合わせて、奏でられる音楽を聞いてみたくなりますね。

光の演出と螺旋階段

円状といえば思い浮かぶのが螺旋階段。

このように上下から照らす光の効果により、幻想的な雰囲気を演出していますね。階段の先に、非現実的な世界を想像させるデザインが印象的です。

螺旋階段を取り入れる際にはスペースや構造面での相談も必要となってきますので、設計士さんと相談しつつ素敵な演出をお願いしてみてはいかがでしょうか?

外観と内観にアーチを取り入れると?

四角い大きな窓に対してRをつけた屋根とのバランスが素敵な外観です。屋根の他にも庭の柵は木杭を円状に打っており統一感があります。

外観だけでなく、室内は木の構造体がそのままの天井がゆるやかなカーブを描いているのです。連続した梁はデザイン性もありながら、ゆったりとした空間を造っています。
開口が多く、また曲面を多用したデザイン性の高さと、構造的な安全性も両立した家づくりができるのも、熟練のプロの技といえるでしょう。
「丸やアーチ」を取り入れた事例はいかがでしたでしょうか?
丸やアーチは構造の計算から造り上げるまでの技術が必要とされる難しいものも多いので、皆さんは、そう頻繁に、目にすることはないかもしれませんね。
でも、曲線のデザインだからといってあきらめる必要はないのです。
家を造ろうと思った早めの段階から「こうしたいな」という思いを伝えてみてください。
家づくりは、楽しみながらやっていきましょう!

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ライター/writer こでぃも