ゆったりした時間が流れていく。庭のある家

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窓から緑が見えるのはとても癒されること。周辺に雑木林などがあれば借景という方法もありますが、住宅街では難しい。ならば家の庭に雑木林を作ってしまうという方法も。また、ガーデニングや家庭菜園を楽しみたいという人や、インテリアの一部として庭を設計に組み込むという人もいるでしょう。それぞれの暮らしに沿った庭のある家をご紹介します。

雑木林の中での暮らしを実現する家

この家の周囲は、住宅やアパート、マンション、道路などが立ち並ぶ都市の中の住宅地。しかし、一歩家に入れば、そんな住宅街の中の一軒家とは思えない、雑木林に囲まれた空間が広がります。
中庭の雑木林に挟まれたスペースは、高窓から空を見渡すことができ、周囲の喧騒とは無関係の静かな時間が流れる空間。夜になると中庭をライトアップする照明が広いガラス面に写り込み、蛍がいるような錯覚を覚えます。
住宅密集地でもプライバシー重視の緑に囲まれた暮らしを実現できる例です。

バラとモミジ、草花が迎えてくれる家

白いつるバラをパーゴラに誘引し、バラがあふれるような景色を作り上げている門構え。バラの足元に植えられたのは、オルレイヤ・グランティフローラ。その周囲には緑の芝生が広がり、白い花との対比を見せてくれます。
反対側には淡いピンクのバラやハーブ、季節の草花の植え込みがアプローチ沿いを彩ります。門を入るとモミジが植えられた中庭になっており、秋には紅葉した景色を楽しめるという仕掛け。冬には陽だまり、夏には木陰と、1年を通じてさまざまな接し方ができます。

レイアウトを決めて山野草を楽しむ庭

道路からの視線は角度を変えた2つの木製フェンスで遮り、広々としたウッドデッキと庭を配置しています。
ガーデニングを楽しみたい人にとって、庭のスペースは広々と取りたいもの。しかし、あとから通路などをレイアウトして工事をするのは大変です。できれば、家の設計段階で工事が必要な構造物は設置してしまうのがよいでしょう。
ただ、全ての植栽まで作ってしまうとその後のガーデニングの楽しみが減ってしまいます。大きな木の移動や植え込みはお任せして、植物を植えるスペースをあらかじめ区切って決めておくとまとまりのある庭を作りやすいものです。

芝生、広葉樹、生垣。インテリアの一部になる庭

庭はゆるやかな芝生の丘と数種類の広葉樹、塀の代わりに設置した生垣がのびやかな景色を作り出している庭です。
峻厳な高山と渓谷を表す大きな自然石と、海へ流れ出る河を表現した豆砂利は枯山水の手法。庭に見どころを作っています。
リビングからの眺めを計算した庭は、もはやインテリアの一部です。

ガーデニングを楽しむための庭

ガーデニングを楽しむ幸せな家族の姿が浮かびそう。広葉樹の足元には草花を植えこんで、ナチュラルな景色を作り出しています。
自分たちで手を加えられる余地がある庭は、作り上げていく楽しみがある庭です。季節によって植える草花を考え、庭の植栽計画を立てていくのはガーデニングの醍醐味。そんな楽しみ方を残しておくことも大切です。

ゆったり平屋を囲む広々とした芝生の庭

広々とした芝生の中にたたずむ平屋の家。大開口のガラス戸で、庭の緑を家の中に取り込みます。
リビングでくつろぎながら外に広がる緑の芝生を眺め、風を感じて過ごす。贅沢でゆったりした時間が流れていきます。
広い芝生の庭は、水やりや施肥、芝刈りなどのメンテナンスをしっかり行って維持しましょう。芝生の庭は、庭でDIYなどの作業をしたいという人にもおすすめです。
庭のある家はどことなく時間がゆっくり過ぎていくよう。それは緑が人を癒してくれるからかもしれません。
緑に限らず、都市に暮らしていると自然に触れ合う機会が減ってしまいます。庭のある家は自然に触れ合う時間を与えてくれる家。たとえ小さなスペースでもどのような庭にしたいのか考えることは、どのように暮らしたいのか考えることにもつながります。

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ライター/writer okunaga