日差しも風も手に入れる!開放感あふれる吹き抜けの魅力

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天井が高く、開放感を味わえると人気の吹き抜け。広さを感じさせるには平面のスペースをとることはもちろん重要ですが、実は高さも大切。吹き抜けで縦のスケール感を出せば、部屋をより広々と見せることができます。
高い窓から差し込んだ光が下の階まで届くので、明るさを確保しやすくなるのもポイント。また、天井や壁で遮られる部分が少なくなるため、家族の気配を感じやすくなるというメリットもあります。
そんな良いことづくしの吹き抜けの魅力を、実際の住宅を例にご紹介します。

中庭からの風と光が差し込む、吹き抜けのリビング

中庭を囲むようにキッチンと一続きで作られたリビング。元々広々としたスペースが取られていますが、吹き抜けにすることで横にも縦にも広い贅沢な空間が生まれました。大きな窓からは中庭が望め、窓を開ければさわやかな風が室内に吹き込みます。
大空間ならではの冷暖房効率の悩みには、天井に取り付けたシーリグファンで対応。足元にたまる冷気や天井に逃げてしまう暖気を対流させ、夏でも冬でも快適な室温が保てます。

吹き抜けだからこそ作れた、ぬくもりのウッドデッキ

こちらの住宅はリビングを吹き抜けにして、2階部分には木材の質感を生かしたデッキを作っています。吹き抜けを作ると2階の面積は減りますが、代わりに子ども遊び場となるようなスペースが増え、家全体にもメリハリが生まれます。
木の梁をあえて見せることで、まるで自然の中にいるような安らぎを感じさせる空間に。ここでもシーリングファンが大活躍しています。

省スペースで採光効果は絶大な、階段の吹き抜け

空間を開放的に見せる吹き抜けですが、床面積が減るため二の足を踏む人も多いもの。その場合は階段のみを吹き抜けにすれば、削られるスペースは最小限に、吹き抜けの恩恵は最大限に享受することができます。階段の途中や踊り場に高窓を設ければ採光もバッチリで、下の階まで光が届きます。
写真のような廻り階段にすれば、よりスペースが節約できますよ。

趣味を追求!ゴージャスな吹き抜けのガレージ

最後にご紹介するのは、何とインナーガレージが吹き抜けの住宅です。現在は2台のレーシングカーが置いてありますが、将来的にはリフトの設置やキャンピングカーの購入も検討中。そのために天井を6mの高さに作ってあるのだそうです。
2階部分には多数の窓を設け、自然光も豊富に入る作り。愛車を真上から眺められるのも、吹き抜けだからこその利点です。
住まいに開放感と心地よさを与えてくれる吹き抜け。特に都心部などの狭小地では、思い切って吹き抜けを作ることで実際の面積以上に部屋を広く見せることができるため、その人気は年々高まっています。
吹き抜けを作る際に気をつけたいのは耐久性。簡単に言えば部屋を2階の天井までくり抜くようなものなので、一般的な木造住宅の構法では壁や柱に負担がかかります。厳密な構造計算に基づいた、柱や壁に頼らない構法を選ぶことも大切なポイントです。


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ライター/writer 玉置