室内ドア、必要ですか?それはもちろん、プライバシーの確保だったり、部屋の温熱環境のためだったり、有効であることは確かです。でも、ドアだからっていつも、そこにある必要はないですよね。日本には古来からふすまという文化がありフレキシブルな空間づくりには歴史があります。その知識を生かして、現代の家づくりにもっと自由を与えましょう!
室内ドアが室内に引き込まれて、音楽を楽しむ空間に!
白で統一された空間に、きりっと引き締まる、黒いアップライトピアノ。きっと練習の時は扉を閉めて集中して弾いたほうがはかどるんでしょうね。でも家族や友人の前で披露したりするときには、この扉を開いて広々とした空間でのびのびと演奏する。きっと、音も心地よく広がることでしょう!
また扉はすべて引き込みドアになっているのでドアを開けた時には余計なものが見えずに大空間を楽しめます。
引き込み室内ドアの向こうには、フチなし畳のモダンな和空間
モダンなダイニングスペースから続くのは、畳の並んだ和モダンな空間。段差が余りないこと、畳の配置の仕方などの効果で、違和感なく、広々とした空間が楽しめます。畳のコーナーがあることで、季節の行事ごとや、日本ならではのインテリアを楽しんだりすることが出来ますし、来客時には、エクストラベッドルームとしても利用できます。これも、室内ドアが引き込みで自由に動くから、ですよね!
可動式の室内ドアと、壁上部の抜けが広がりを演出
こちらは、もう少し、和の雰囲気を主張した、でも、現代のデザインにマッチした和の空間に仕上がっています。リビングとの高低差がはっきりとあることで、より、個室感が高まっていますから、室内ドアを全部閉じた場合、おこもり感が高まりそう。でも、室内ドアは透ける素材となっていて、部屋の上部はリビングとつながっているので開放感は損なっていません。
可動式の室内ドアに描かれた絵は、動くアートです!
すっきりとした白い壁、天井。そこに配されたのは琉球畳。
和室空間でありながら、モダンな印象です。さらにそのモダンっぷりを上げているのは、間仕切りドアに描かれた大きな絵でしょう。ヨーロッパの教会のようにも見えます。室内ドアをキャンバスに見立てるなんて、斬新ですね!
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2014年09月05日投稿
住宅設計
障子戸
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ライター/writer amodanca