「思ったより広いね!」と言われる家がやっている工夫

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外観はこじんまりしているのに、中に入ってみると想像以上に空間にゆとりがあるように感じるお宅って結構ありませんか。極力物を置かない?それもひとつの方法でしょうが、実は家を広く見せるために皆さんがやっていることはとてもシンプルで合理的。人間の色相心理や感覚を上手に利用してそう大きくない空間を広く感じさせているのです。新築のお宅でなくてもリフォームや模様替えでも真似できることがたくさんあります。限りある空間、伸び伸び使うも辛抱して使うもアナタ次第です。

天井を高くする

天井が高いと圧迫感がなくなり空間が広く感じられます。また、その分窓を高くしたり高い場所から採光をとることもできますので、部屋全体が明るくなり、さらに大きな空間に見えるのです。吹き抜けの空間がある住宅ではとても解放感を感じませんか。天井を高くすることができないという場合は、例えば、天井から床までの長い縦ストライプのカーテンを吊るとか、縦縞柄のクロスを貼るなど縦のラインを強調することで天井が高く見えます。

仕上げ材を白系でまとめる

壁・天井・床の色を白色系にすることで部屋を広く見せることができます。建具、カーテン、家具も合わせることでさらにすっきりした空間が出来上がります。ただし、真っ白だと心拍数が上がるので少し苦手という方は、ベージュなど少し温かい色味にするか、部屋の一部にアクセントカラーを用いるなどしてはどうでしょう。ちなみにアクセントカラーは赤や黄の暖色よりも青や青紫などの寒色系もしくは緑や紫などの中間色の方が奥行きがあるように見えます。

引戸を採用する

開き戸だとドアの可動域が必要ですが、引き戸(引き違い戸、引き込み戸)は線上で開け閉めできるため空間が有効に使えます。体を大きく動かさなくても開け閉めできるので高齢者のお宅にもよく採用されています。耐震構造上問題なければ間仕切り代わりにも使用できますので、部屋をつなげて広く使いたい場合にもとても便利です。大きな家具などを出し入れする場合にも簡単に取り外しできるので重宝します。

でっぱりをなくす

照明の膨らみやエアコンのでっぱり、ほんのわずかなことですが、それがなければお部屋はとてもすっきりします。写真の和室は通常の和室に比べて細長く見えますが、それを狭いと感じさせないのはダウンライト照明と壁に収めたエアコンのおかげでしょうか。生活感や存在感を思わせるものを見えなくしたことで空間を広く見せることに成功しています。私たち日本人は照明の使い方があまり得意ではありませんが、もっと間接照明なども駆使してシンプルな部屋つくりを考えてみませんか。

家具は低くまとめる

家具は低めの方が圧迫感がありません。座った時だけでなく立った場合にも、家具が低いので視線の邪魔にならず空間が広く感じられます。低い家具ですと腰窓の下にも置けますし、腰窓の下枠と高さが同じくらいのロータイプの家具を設置すると奥行きが生まれ出窓のようにも見えます。また、広さの問題とは別にロータイプの収納であれば、お子さんや高齢の方にも使い易く、地震が頻発する日本では背の高い家具に比べて安心感があります。

段差を利用する

何もないフラットな空間の方が広く見えるように感じますが、同じ空間に若干の段差があると、思いのほか広々と見えるものです。段差によってひとつのフロアに「仕切り」が出来き、間仕切りやドアがなくても違う部屋のように使えます。言うなれば、いくつかの部屋を開け放したような感じに見えるのです。さらに段差を利用して収納を造ることもできますので、面積が限られた家にはもってこいです。

外部と一体化させる

例えば、掃き出し窓の向こうにウッドデッキが拡がっていると、屋内とつながっているようで、ひとつの大きな部屋のように見えます。天気の良い日には日光浴が気持ち良さそうです。こじんまりしたベランダや庭でも、タイルなどを敷き詰めプランターにお花を育て、小さなテーブルとイスを置けば、お客様をお迎えできる素敵なひとつの「部屋」になります。視覚的に見せるだけでなく、実際に使える場所は外部でも手を抜かないことが伸び伸びとした暮らしにつながるのでしょうね。

鏡を利用する

店舗などでよく採用される手法ですが、壁に大きな鏡を貼ると奥行きを広く見せる効果があります。例えば写真の玄関ですが、通常なら一般的な大きさの玄関なので狭く感じる人もいるでしょう。ところが、両サイドに鏡を貼ったことでとても広い空間のように感じます。室内で鏡を使う時はドアや窓に向けると、外部が映り込み拡がりが生まれると同時に、外の光も取り入れて明るさが増しますのでより効果的です。大きな鏡を置くだけでも効果はあります。
空間を広く見せると聞くと、予算がなくて泣く泣く小さな家にしたと思われがちですが、今ではあえてこじんまりしたお家を造る人達が増えています。冷暖房の熱効率を考えると家は小さい方が合理的ですし、ひと昔前はプライバシーを尊重する余りに、子供たちにも十分な広さの環境を与え過ぎて親子の関係性が薄くなるなどと問題視されたものですが、常に顔を付き合わせるような間取りであればそれもなかなか難しいものです。また、老後や耐震性能を考えて平屋建てにするお宅もあります。そんな空間に限りのある家でも伸び伸び活き活きと暮らす方法はたくさんあるのです。

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ライター/writer さんたまる