家をいつもすっきりとした状態にしておくには、持っているモノに対して十分な収納スペースが欠かせません。その点を吟味しておかないと、モノが片付かず、動線も複雑になって部屋の中が散らかりがち。しかし、モノさえしまえればよいという収納では面白くありません。
どうせ作るなら、インテリアとしても優れた、自分の暮らしに特化した収納スペースにしたいもの。そんな収納スペースのある家を集めてみました。
読書好きにはたまらない!階段本棚のある家
階段を行き来しながら好きな本を手に取れる…。こんな階段本棚があれば、ただの階段も読書好きにとってはワクワク感でいっぱいの空間に変わります。
読書好きにとって、大量の本をどうするかは切実な問題です。部屋に本棚を作るということもできますが、どうしても壁一面が本棚だけになってしまったり、他の家具のレイアウトに制限が出てしまったりということが起こりがち。
階段に作りつけた本棚は、そんな悩みを解消。壁面のくぼみを本棚に利用しているので、見た目もすっきりして一石二鳥です。階段を上がりながら、今日はどれを読もうか…そんな楽しい生活が目に浮かびます。
壁全面を造作棚に
白と黒でまとめたモダンな部屋の壁全面を造作棚にした例です。棚は2階部分までに及び、はしごを設置。下部は玄関収納としての機能を持たせ、吹抜け上部は上階のライブラリーへつながる本棚となっています。シンプルで迫力のある空間は、まるで外国の図書館のよう。ダイニングと吹抜け、ライブラリーを一体化する役目も担っている収納です。
耐震壁と収納を兼ねた本棚
リノベーションにより天井を高くし、壁面いっぱいに高さのある収納をしつらえました。天窓から差し込む柔らかな光が、本のあるスペースに明るさをもたらしています。
実は、こちらの本棚は既存の壁の耐震性を増すための役割も担っています。
足元は、冬はあたたかく夏はさらさらと心地よい感触を楽しめる無垢材。椅子に座ってゆっくりと本をめくってもよし、床でくつろいでもよし、という空間です。
機能性も楽しさも!階段収納
階段部分をくりぬいたら、階段の形状を利用した収納家具ができました。この階段は地下の寝室へと向かうもの。収納機能を備えた造作家具でもあり階段でもあります。階段の両側から使うことができるようになっているうえ、さらに階段の蹴上げ部分はCDや文庫本をしまうスペースに。
限りある空間のこのような工夫は機能的で、使う人に楽しさももたらしてくれるのではないでしょうか。
収納にも部屋にもなる!便利なロフト
日常的に使うモノの収納は、できるだけ使う場所の近くにするのが理想です。しまいやすい場所に収納することは、使いやすいうえに家を片付けることが楽になるからです。
一方、たまにしか使わないトランクや季節性のモノ、ひな人形やキャンプ用品などは、ロフトにしまっておくというのも一案です。納戸を設けてしまってもいいですが、そのような場所はよく使うモノをしまう場所にもなりやすく、そこにめったに使わないモノをしまっておくと、使いにくさにもつながります。
ロフトという空間は広々としてモノを収納、整理しやすい場所。下の部屋からは見えないため、収納としても部屋として使うこともできる便利なスペースです。
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ライター/writer okunaga