春夏秋冬ずっと一緒に生きていく。無垢木を使った家の魅力。

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私たちが暮らす日本の国は約7割が森林です。その豊富な資源を使って、昔は日本家屋と言えば、無垢材で建てるのが当たり前だったのですが、林業に携わる人の不足や人工材料の流通などにより、劇的に無垢の木を使う住宅が少なくなりました。けれども、シックハウスの問題などがクローズアップされるにつれ、世の中は再び建築材料に自然素材を求めるようになりました。今改めて注目される無垢の木の魅力とはいったい何なのでしょうか。

無垢の木の温かさ

無垢材には断熱性があり、周りの暑さ寒さにあまり影響されません。特に冬場に素足で歩いてみると良くわかりますが、合板のフローリング材に比べてひんやりとした感触がありません。また、夏は涼しくさらっとした感触がとても心地よいです。床だけでなく壁や天井にも無垢材を使用しているお宅でしたら、さらに断熱性もよく冷暖房の節約にも貢献します。また、部屋間の温度差をあまりつけたくない高齢者のお宅にもおススメの建築材です。

無垢の木の柔らかさ

無垢材には適度な柔らかさがあります。万一、転んでも大きな衝撃がないので、小さなお子さんや高齢者のいるお宅にも安心です。床の硬さで足腰を痛めやすいペットに適する床材としても好んで使われています。柔らかいので、そのぶんキズもつきやすいのですが、小さな凹み程度なら、水を含まると膨らませることができるので修復も可能です。写真のお宅のように、直接床にゴロンと横になった時の気持ち良さも、適度な硬さの無垢材だけのものです。

無垢の木の快適さ

無垢材には調湿性があります。湿気の多い時は水分を吸収し、乾燥している時は水分を出します。森の中で成長していた時と同じように木が“呼吸”しているのです。同じように調湿効果のある珪藻土などの自然素材の壁と組み合わせるとさらに、調湿効果が高くなります。例えば梅雨場に室内で洗濯物を干すと、無垢の木と塗り壁の部屋だととてもよく乾きます。また、冬場に起こる結露の問題もこういった自然素材を採用することでかなり解消されます。

無垢の木の優しさ

無垢材は吸音効果があり、劇場やコンサートホールにも使用されています。それを受けて、個人のお宅でも楽器の練習室などにはナラ材、さくら材、チーク材などの天然木がよく使用されます。無垢材の部屋で楽器を演奏すると、音が“まろやか”に聞こえます。無垢材の柔らかさが一度音を受け止めてから返してくれるかのような感じです。また、気になる足音なども緩和されますので、マンションなどの集合住宅にも嬉しい材料です。

無垢の木の爽やかさ

無垢の木には消臭効果があります。新築時はあきらかに自然の木のもつ清々しい香りが家じゅうに広がり、居ながらにして森林にいるかのような気持ちになります。時と共にその香りは弱くなってきますが、無垢の木のもつフィトンチッドが消臭効果を発揮して、いつまでも爽やかな空間を維持してくれます。また、無垢材には桐に代表されるように、防虫・抗菌効果もあり、家を清潔に保ってくれる働きもあります。ペットの居るお宅にはもってこいですね。

無垢の木の穏やかさ

無垢の木は伸縮を繰り返したり、湿気を吸ったり吐いたり、形を変えても生き続けています。だからでしょうか、無垢材を使った家に住んでいると、森の中にいるようなアロマテラピー効果を得られます。かすかに残る自然の匂い、懐かしい感触と視覚的にも安心する感じ。知らず知らずのうちに呼吸が深くなり、心も体も癒されていくのがわかります。それは人間だけでなく、ペットたちも感じているようですよ。
最近にわかに増え続けている高齢者の施設。そこでは無垢材を多用してあるスペースがとても多いです。凝っている施設は浴槽までが総ヒノキです!それは見た目の印象を良くするだけではなく、高齢者の視覚、触覚、聴覚、嗅覚を研ぎ澄ませてくれる優れた材料だからこそなのでしょう。もちろん自然の物ですから、良いところもあれば難点もあります。でも、その難しい点も含めて無垢材の持ち味と思えば、我が家がもっと愛おしくなります。

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2014年06月01日投稿 建材 無垢板について (回答数1)
ライター/writer さんたまる