自分だけのワークスペース、憧れのアトリエを持つ

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趣味や仕事の、自分だけのスペースを自宅の一部に持てたら素敵ですよね。ルネサンスと呼ばれる芸術運動が盛んだった15世紀以降、芸術家たちはたくさんの画材や弟子たちと作業するために大きなアトリエを構え始めました。特に光をどのように描くかは長い間、大きな問題となっています。作品が良く見える大きな窓もアトリエの特徴と言えるかもしれません。照明が発達した現在でも自然光の美しさは代えがたいものがあります。今回は住宅につくられたアトリエを見ていきましょう。

日本の伝統的なアトリエ、土間

日本の伝統的な作業場、土間。とくに決まった目的はなく何をしてもよい空間として重宝されます。とりあえずの物置や、ちょっとした汚れ作業、雨の日の遊び場。もちろんアトリエとして、制作活動に使うにはもってこいです。アトリエを持ちたいけれど、ずっと使うのかわからないと考えている人は、このような何にでも使える空間を作っておくのがよいかもしれません。時間の流れで生活様式が変わっても、それに対応した空間に変わってくれる場所としての土間。

アンティーク家具に囲まれたアトリエ

まるで映画のワンシーンのようなアトリエですね。窓から差し込む優しい光につつまれて、はた織り機が佇んでいます。それに合わせるようにして、渋い色味のアンティーク家具が配置され、作品を照らすスポットライトも用意されています。自分の作品を生み出す空間は、自分の好きなものだけに囲まれていたいという持ち主の意思がこの空間からは感じられます。その一方で、余分な装飾や物は置かずに、仕事に集中できる空間も作っています。

オーソドックスで使い勝手の良いアトリエ

アトリエ兼、倉庫でしょうか。作品を置いておくための棚が天井からぶら下がっています。自然光が入る大きな窓も、作品の搬出ができる大きな出入り口も用意されています。水場も確保され、照明はいつでも自由に変えられるように、ライティングレールが使い勝手のよい位置に配置されています。コンクリート打ちっ放しに無垢の床材、素材感をそのまま生かした空間構成です。子どもたちもいつかこの空間で制作する日が来るのでしょうか。

ダンサーたちのアトリエ

自宅につくられたバレエスタジオです。中庭に面した窓面と向かい合わせに壁が鏡張りになっていて、室内をさらに広く感じさせます。自然光は窓からだけでなく、トップライトからも注がれ、ダンサーの身体の動きを美しく反射するでしょう。フランスを代表する印象派の画家、エドガー・ドガはダンサーたちの舞台裏や練習風景を数多く描いています。彼が描いた、舞台の照明や練習場の光に照らされたダンサーたちがこのスタジオからも飛び出してきそうです。

建築家のアトリエ

建築家のアトリエでしょうか。奥に模型、手前に素材カタログが見えます。天窓から採光を取り、梁に直接這わせたライティングレールを補助的に使っています。壁も床も基礎がむき出し、テーブルの足も作業用の馬足です。梁の補強に使っているパイプも見えています。極限までコストを抑えたアトリエですが、そのミニマムさがかえって仕事に集中できるかもしれません。「大工の掘っ立て」という諺がありますが、建築家にも当てはまるのですね。
いかがでしたか?自分の趣味を極められるアトリエはいくつになっても持ちたいものです。20世紀もっとも重要な画家とも言われるフランシス・ベーコンのアトリエは、たびたび話題になりダブリンの美術館に展示されるほど。乱雑で足の踏み場もありません。壁は試し描きされた絵の具でもとの色がみえません。そんな風になるまで制作に熱中するのもよし、自分の世界観を体現しつつ制作するのもよし、自分だけの空間を作っていけるとよいですね。

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ライター/writer yumisong