ブルーの二つの顔を使いこなす② ~童心の青~

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空の青、海や湖、川面の青。当たり前のように存在し、気分をリフレッシュさせてくれたりほっと和ませてくれる青は、全世界的に人気の高い色です。この青、選ぶカラーや使い方によって全く印象の違う部屋にできるのも大きな魅力なんです。
今回は「童心の青」をテーマに、遊び心がいっぱいに詰まったコーディネート例をご紹介します。

川辺に建てる大人の秘密基地

川べりの土地に建つこちらは、ガルバリウム鋼板を主役に、外壁全体にブルーを思い切って使ったお家です。鉄骨バルコニーと組み合わせたら、なんだかロボットのようで今にも動き出しそう。水面に移る我が家も青空によく映えます。一部に木壁を取り入れて、工場のような堅苦しさを和らげているところもポイントです。
さあ、今日は何の冒険に出かけましょうか?

まるでアトラクション。曲線と原色ブルーのリビング

ビビッドなブルーが目に飛び込んでくる、迫力ある壁をリビングルームに大胆に取り込んだお部屋です。曲線と組み合わせることで、プレイルームのようなポップさを引き出しています。寒色は暗めのトーンだと内向的な気分を増長させるので、広い面積でブルーを使う時は明るいトーンか、これくらい思い切った高彩度の色を使うのが正解です。家具や階段の手すりなど、部屋のアクセントには同じ高彩度の赤や黄色、白を組み合わせると海外のおしゃれビルのようなコーディネートが完成しますよ。

ヨーロッパモダンをヒントに作るブルーの洗面所

柔らかな光が高い窓から差し込む洗面スペース。朝は爽やかに、夜は穏やかな気分にクールダウンできそうなスペースです。
こちらのブルー、色相の観点から見ると「黄色っぽい青」とカテゴライズされます。ターコイズブルーに近い色ですね。ですから洗面台に取り付けたイエローの扉もとても馴染みの良い色なのです。少し訓練が必要ですが、アクセントカラーや多色を同じ部屋に取り入れる際は、ベースカラーの色味が赤・青・黄の三原色のうち、どの色味に寄っているかを見極められるとまとまりのあるコーディネートができます。どうです、理論を知れば色で遊ぶのも怖くなくなってきませんか?

光と風を感じる、ホワイト×ブルーの黄金タッグ

窓とドアから入る陽光が真っ白の壁に跳ねる中、ペールブルーのタイルをスペースのライン状に取り入れた洗面スペース。「爽やかな空間」と聞けば、真っ先に浮かぶと言っていいほどの組み合わせです。またブルーと白の組み合わせは気分を明るくし、脳をリフレッシュさせる効果も期待できるので、幼少期~十代のお子さんの情操教育にも最適です。こちらにグリーンの鉢植えや一輪挿しを一つ置いても可愛いですし、ナチュラルタイプのルームフレグランスを置くと爽やかな中にも大人っぽさを加えられますよ。

アクセント使いが決め手のリビングダイニング

最後は大人のハイセンスは遊び心たっぷりのリビングダイニング。シンプルな木目調を基調とした中に、家具や照明のゴールドでほんのりアンティーク感をプラス。擦りガラスをはめ込み綺麗に塗られたブルーの扉が加わると、アメリカ開拓時代を彷彿とさせるような、物語性のあるお部屋の完成です。映画に出てきそうだけれども家族の生活感も出てくる、ファンタジーとリアルを行き来するバランスが絶妙です。少しキュートなインテリアに振りたいと思ったら赤のタータンチェックを花瓶の下にそっと敷いてみるのも可愛いですし、ブリキ製の小物を並べるとより「本場感」が出せますよ。
いかがでしたか?
童心と言っても、長く住む家ですからやんちゃさだけでなく、調和や安定感とのバランスを取るのが「大人の遊び心」です。
イメージが湧きにくいときは、カラーチップや気になる色使いの写真を手に持って、使ってみたい部屋にかざしてみてください。しっくりくる色が直感的にわかりますし、そこからインテリアのアイデアが湧いたりもしますよ。どんな暮らしにしたいのか、あなたの理想に合わせた青を選び取ってくださいね。

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ライター/writer little-maya